2015.3.19 18:58

駅伝との“決別” 住電監督就任の渡辺氏、個人強化で選手育成目指す/マラソン(1/2ページ)

監督就任会見で、松本正義住友電工社長(左)、松本俊裕総監督(右)と手を合わせる渡辺康幸新監督=東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京

監督就任会見で、松本正義住友電工社長(左)、松本俊裕総監督(右)と手を合わせる渡辺康幸新監督=東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京【拡大】

 早大駅伝監督を今月末で勇退し、4月1日に住友電工監督に就任する渡辺康幸氏(41)が19日、東京都内のホテルで就任会見。世界トップレベルのマラソンランナー育成を目指す考えを明らかにした。

 「これまでは箱根駅伝に育ててもらったが、これからは箱根で育った選手を世界に羽ばたかせるため、マラソン選手として育てたい」。渡辺氏は決意を語った。

 2010年度に出雲、全日本、箱根の大学駅伝3冠を達成するなど「大学監督としては、一通り結果を残せたと思っている」が、「“箱根”から離れてゼロからのスタートになる」と、駅伝との“決別”を宣言。「今、ケニアやエチオピアのトップ選手に勝って金メダルを取るのは不可能に近い」と、現在の日本長距離界に危機感を感じたことが、新たな挑戦の理由だとした。

 2年前の3月、当時早大生だった教え子の大迫傑(23)=日清食品=と米国の「オレゴン・プロジェクト」を視察。打倒アフリカ勢を旗印に結果を出している長距離チームの科学的指導法に衝撃を受けた。「スプリントのコーチや理学療法士など、各分野の専門家がマンツーマンで指導している。日本の指導に足りないものがあった」

 世界と戦うためには選手を個人として強くしていく体制が必要と痛感。こうした渡辺氏の考えに「共感し、早大勇退を聞いて声をかけた」というのが、住友電工の松本正義社長(70)だ。

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