
日本相撲協会の理事選挙が30日、東京・両国国技館で投開票され、10人が当選し、新理事による理事会で元理事長の北の湖親方(58)=元横綱=を満場一致で新理事長に互選した。
相撲界の危機を救うため、史上初の再登板を受け入れた。評議員会後に行われた新メンバーによる理事会でも、異論はなし。来年2月の定年を控えて退任した放駒前理事長(元大関魁傑)の後任に、全会一致で推挙された北の湖新理事長は「大役を仰せつかった。身が引き締まる思い」と緊張した思いを強調した。
平成14年2月に理事長へ就任し4選を果たしたが、弟子の大麻問題で20年9月に辞任。志半ばでトップの座を退いた。日本相撲協会は公益財団法人認定を目指し、年寄名跡(親方株)を将来的に協会が一括管理するなどの組織改革を推進中。その流れを加速させるため、外部理事を現在の2人から3人へ増やす私案を披露した。
「先輩方から培った伝統を、状況に応じて見直していきたい」。北の湖新理事長が、歴史を重んじながら、新しい相撲界を作る。 (江坂勇始)
(紙面から)