横綱朝青龍の突然の引退は、同じ土俵に上がってきた力士や親方にも大きな衝撃を与えた。
元大関栃東の玉ノ井親方は、2005年春場所13日目に朝青龍の連勝を27で止めた一番が、最も印象に残っているという。「こんな形で辞めてしまうのは、おれ自身が悔しくてしょうがない。会見での涙を見たら、おれもうるうるきた」と残念そうに話した。
同親方は、今回の暴行問題の調査委員会の一員でもあった。「詳しくはあまり話せないけど、報道との行き違いは感じていた。何とかもう一度、土俵に上がって頑張ってもらいたかった」と言葉を選びながら説明した。
幕内の稀勢の里は、初場所の対戦でもにらみ合いで一歩も引かないなど、闘志むき出しで対戦してきた。23歳は「力士とは思えないようなスピード、今まで体験したことのない威圧感と気迫があった」と実感を込める。
新理事に就任した貴乃花親方も現役時代、横綱昇進前の朝青龍と熱戦を繰り広げた。この日は「私の口から言うことは何もございません。この件についてはご勘弁下さい」とコメントを控えた。
九重親方(元横綱千代の富士)の話
「今回だけではなく、今までに何度も問題が続いていたから、こういう結果になった。残念だ。責任を受け止めて、自ら引退を選択したのは潔かった」