引退を表明した大相撲の横綱朝青龍(29)は4日、師匠の高砂親方(元大関朝潮)と会見し、「(知人男性を暴行したとされる問題をめぐって)横綱という責任を感じた。皆様にご迷惑をかけた」と話した。
引退を決めた心境を語った朝青龍は、「メディアで流れたことと、実際に起きたことには差があった」としながらも、「いつかこういう日が来るというのはあった。ただ、まさかこういうことで…」と、時折、声をつまらせた。
また、「言葉も違う中で、大草原の少年をここまで支えてくれた方々に感謝します」としつつも、「25回優勝もしたし、相撲に対する悔いは一切ありません」と断言。
一方で、質問が横綱としての品格に及ぶと、穏やかな口調ながらも、「品格、品格と言いますが、土俵に上がれば鬼のような気持ちになる。精いっぱい、相撲をとりたいと思ってやってきました」と切り返した。
力士生活での思い出を問われると、何度も涙をぬぐいながら、「初めて三役に上がり、両親を(日本に)招待した」「横綱というすごいものを倒した」と振り返った。
会見には、師匠の高砂親方も同席。暴行をめぐる問題については、「本人もすべて覚えているわけではない」と述べるにとどまり、「メディアが先行して、こちらはそれを追い掛けて、調査委員会に資料を提出するしかない状況だった」と複雑な表情を浮かべた。
横綱朝青龍の話
「横綱の責任を感じ、皆さんに迷惑を掛けた。最後にけじめをつけるのは僕しかない。今は晴れたような気持ちだ。自分にとっては運命だと思う。何もないモンゴルの大草原の少年が横綱になって、支えてくれた人に感謝したい」
高砂親方(元大関朝潮)の話
「(朝青龍に)葛藤(かっとう)はあったと思う。でも本人の口から引退しますと言えたのは、よくやったと思う。詰め襟で(若松)部屋に入ってきたことを思い出す。こんな弟子は忘れることはできない。相撲界で勉強したことをしっかり次に生かしてもらいたい」