金メダルを目標に掲げる五輪に向け、一つのステップとみられたGP復帰戦はほろ苦さが残る4位。高橋は「二つのジャンプでこけたことが悔しい」と唇をかんだ。
冒頭の4回転トーループを決めることと、体力不足の克服をアピールすることがテーマだったが、二つとも達成できなかった。4回転は着氷が乱れ、観客を沸かせた中盤のサーキュラーステップの直後からジャンプの転倒が続いた。「緊張感や疲れがあり、気力が続かなかった。ブランクを埋めるのは簡単ではなかった」と振り返ったように、動きも硬かった。
右ひざ靱帯(じんたい)断裂の大けがからの復帰戦だった4週間前のフィンランディア杯で優勝。だが、その後、スケート靴のエッジ(刃)の位置を変えた。長光コーチは「(リハビリで)体つきが変わり、今までの位置でエッジがしっくりとこなくなった」と言う。今後の課題は山積している。
ファイナル進出を優先するならば、4回転を回避する手もあった。だが、五輪で戦うためには必須の技と認識し「ここで守りに入りたくない」と攻めの気持ちを貫いた。完全復活を目指す23歳は「練習あるのみで自信をつけたい」。第6戦のスケートカナダこそ真価を問われる舞台だ。