仙台育英(宮城)男子が18年連続の都大路へ襷をつないだ。今年の全国大会(12月20日、京都)は記念大会のため、各県代表校を除く最上位にも出場権が与えられるが、仙台育英がライバル校を制して出場を決めた。県大会を欠場した故障明けの山野友也主将(18)=3年=の力走にチームが発奮。過去7度の優勝を誇る強豪が、本番でも上位進出を狙う。
最後のイスに滑り込んだ。18年連続22回目の都大路出場を決め、仙台育英の山野主将は安堵の笑みを浮かべた。
「正直ホッとしています。きょうはみんなが(持っている)力を出し切ったと思います」
今年は男子の全国大会が60回の記念大会で、東北枠が1校増。すでに出場を決めた各県優勝校以外のトップに、全国大会出場のキップが与えられる。10月の県大会で東北に敗れた仙台育英だが、青森を制した青森山田(青森)に続いて2位に入り土壇場で出場権を得た。
ラストチャンスを生かすため、主将の意地にかけた。清野純一監督(25)は今大会、7区間すべてで県大会と違う選手を起用。また2番目に長い8・1075キロの3区に、1月に左アキレス腱を手術して「走れるような状況ではなかった」(清野監督)山野主将を使った。
「県大会で負け、(東北大会は)走らないといけないと思っていた。いけるように準備をしていました」
山野主将が話した。だが9月にようやくジョギングを始め、本格的な練習は県大会後からと調整遅れは必至。結局順位を3位から6位に落としたが、万全ではない主将がみせた必死の走りがチームを勢いづかせた。
山野から襷を受けた4区・服部勇馬(1年)が前との差を詰めると、5区・伊藤弘毅(1年)が明成(宮城)と学法石川(福島)を抜いて出場権争いの“トップ”に浮上。県大会後は持てる力をすべてを出し切ることをテーマに、毎日泥臭く走り込み“戦う集団”を目指した成果を発揮した。その後も差を広げてのゴールだ。
全国の強豪が集う都大路でも、山野主将はこの日の走りができれば大丈夫と自信をみせた。
「自分の力を出し切ることを継続していければいいと思います」
全国の舞台でも、この日のような粘りの走りで上位を目指し食らいついていく。
(有吉広紀)