トヨタ自動車は4日、世界最高峰の自動車レース、フォーミュラワン(F1)から今年限りで撤退すると発表した。すでに昨年、ホンダが撤退しており、F1から日本のチームが姿を消すことになる。
同社の豊田章男社長は会見で「現在の経営環境から、苦渋の選択をしなければならないことをご理解いだきたい」と述べた。
豊田社長は記者のモータースポーツに関してWRC、ルマンに参戦してきたが、収益改善まで国際レースには出ないのかとの質問に「F1に関しては完全撤退と考えてもらっていい。ほかの国際レースについては、現在、参戦しているものは継続するが、それ以外は白紙」と答えた。
トヨタヤングドライバー(TDP)の卒業生の中嶋選手などに支援継続の意思の有無を聞かれると、山科忠専務はうつむき、涙をこらえながら「TDPは少し縮小するが継続する。下のクラスをサポートする形に。それから、中嶋君と、小林君については、今、TMGがドライバー契約をもっているので、当面は継続する。お金の面は少し考えながらやっていきたい。ここまで育てた2人なので……できればどこかのいチームに乗せたいと思います」と声をつまらせた。
トヨタは平成14年にF1に参戦。今年10月4日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われたF1第15戦日本グランプリで2位となり、日本でのレースでは初の表彰台に立った。
尚、F1にタイヤを供給する唯一のメーカー、ブリヂストンも2日に2010年シーズンで撤退することを発表している。