【シルバーストーン(英国)20日】国際自動車連盟(FIA)の来季予算削減案に反対するフェラーリやトヨタら8つのF1チームが、新たな選手権の設立を表明した問題で、「F1界のドン」として興行権を仕切るバーニー・エクレストン氏(78)=英国=は20日、予算制限の撤廃を容認する意向を示した。F1統括会社(FOA)の代表として、FIAの名誉副会長も務めるF1の事実上の最高責任者が、“仲裁”に動き出した。
FIAの予算制限を推進し、8チームへの告訴も示唆していた同氏だが、自身の興行であるF1の分裂危機が深刻化していることで「チーム側にも同情の余地はある。彼らが今後5年間の参戦を約束するなら、予算は制限しなくていいと思う」とした。
来季は予算制限を条件に3つのチームが新規参戦することが決まっており、これらのチームにとっては主要チームの予算制限は不可欠の状況。それでも、世界的に名の知れた有力チームが去れば、興行は成り立たない。F1運営に大きな影響力を持つ重鎮の発言だけに、FIAの対応が注目される。