日本相撲協会は21日、東京・両国国技館で緊急理事会を開き、大麻所持容疑で逮捕された大相撲の幕内若ノ鵬寿則容疑者(20)=ロシア出身、間垣部屋=の解雇を決めた。角界の賞罰規定で最も重い解雇処分が現役力士に下されたのは初めて。
また理事会では、同容疑者の師匠で協会理事の間垣親方(55)=元横綱二代目若乃花=の理事辞任の申し出を受理した。間垣親方は五月に朝げいこで弟子を殴打してけがを負わせ、減俸処分を受けている。
大相撲では、昨年の朝青龍問題や力士死亡事件で当時の時津風親方(元小結双津竜)が解雇されるなど、不祥事が相次いでいる。
相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は、若ノ鵬容疑者を解雇する方針を固めていた。また間垣親方からは理事を辞任する意向が20日に理事長に伝えられていた。
若ノ鵬容疑者は、6月に東京都墨田区の路上で大麻入りたばこ1本を財布の中に隠し持っていた疑いで、18日に警視庁に逮捕された。
北の湖理事長(元横綱)の話
「あってはならないこと。協会全体として考えていかないといけない。若ノ鵬はこれからの力士だったから残念だ。(間垣親方は)自分から理事職を辞するのは大変に重い決断だったと受け止めている」
間垣親方(元横綱二代目若乃花)の話
「解雇は当然の処分。本当に申し訳ありませんでした。(若ノ鵬容疑者は)普段はまじめで素直。最初はまさかと思った。今後は普段からの教育をもう一度しっかりとやりたい」