朝青龍不在の場所で、23歳の横綱は存在感を示している。北の湖理事長(元横綱)は「23、24歳のころが一番力がつく時期で当面、白鵬のライバルを探すのは難しい。朝青龍にはけががあるし、白鵬より4歳年上。これからは毎場所のように、白鵬が優勝争いを引っ張る状況になると思う」と、角界の主役が代わりつつあることを示唆する。
13日目に魁皇を下せば文句なく、3場所ぶりの優勝が決まる。「普段通りの流れで、いい相撲を取りたい」。13日目で優勝なら、2005年初場所の朝青龍以来となる。
★意地見せた琴光喜
3敗のうち、豊響と琴光喜が勝ち、12日目の白鵬の優勝を阻んだ。
豊響は、自らが負ければ“最速優勝”の可能性があったことも「全然、考えてないですよ」と意識せずに土俵へ上がった。相手に後ろに回られるピンチをしのいで3敗を守り「もう駄目だと思ったけど体が反応した。1番でも多く勝ちたい」と貪欲(どんよく)に話した。
琴光喜は初対戦した初場所で敗れている豪栄道を危なげなく退けた。自らの優勝の可能性は限りなく小さいが「きょう決めさせるわけにはね」という意地の勝利だった。
○…将司
(新入幕で勝ち越し)「だいぶ集中して相撲が取れている」
○…把瑠都
(人気者の高見盛を破って8勝目)「みんな高見盛を応援しているし負けたくない」
○…安美錦
(青森県出身。24日未明の地震に)「びっくりした。夜中に妹に電話したら、すごかったと言っていた。慌てていたから、落ち着けと言った」
○…安馬
(琴欧洲を取ったりの奇襲で破り)「手を伸ばしてくると思った。腕だけを離さないようにした」
●…琴欧洲
(なすすべなし)「先に立って攻めたかったけど相手は動きが速い。何でもあるし」
●…千代大海
(白鵬に土をつけられず)「横綱の足腰は強い。持っている力はすべて出し切ったが、やっぱり厳しい」