F1日本GP特集

ハミルトンが優勝!琢磨15位、バトン11位 決勝


ハミルトン

優勝カップを手に喜ぶマクラーレンのハミルトン=静岡・富士スピードウェイ(ロイター)

ハミルトン

激しい雨の中チームメイトのアロンソ(後)を抑え走るマクラーレンのハミルトン=静岡・富士スピードウェイ(ロイター)

 F1世界選手権今季第15戦「フジテレビ日本GP」は30日、静岡・富士スピードウェイ(1周4.563キロ)で22台が出走して67周の決勝を行い、ポールポジションからスタートした新人のルイス・ハミルトン(英国=マクラーレン・メルセデス)が2時間0分34秒579(平均時速151.978キロ)で今季第11戦・ハンガリーGP以来の4勝目を挙げた。

 2位はヘイキ・コバライネン(フィンランド=ルノー)。3位はキミ・ライコネン(フィンランド=フェラーリ)。

 2年連続王者のフェルナンド・アロンソ(スペイン=マクラーレン・メルセデス)は42周目にクラッシュ、リタイア。ドライバーズタイトル争いでは、107点とした首位のハミルトンが2位アロンソとの差を12点に広げた。3位は90点のライコネン。

 前日からの雨が止まないまま、セーフティーカー(SC)が先導して追い越し禁止状態でスタート。20周目にSCが外れ、本格的にレースが始まったが、その後も雨による視界不良などでクラッシュが相次ぐ荒れた展開となった。

 山本左近(スパイカー・フェラーリ)が自己最高の12位でゴール。佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)は15位。日本勢の最高はルーベンス・バリチェロ(ブラジル=ホンダ)の10位。ホンダのジェンソン・バトン(英国)は11位。トヨタのヤルノ・トゥルーリ(イタリア)は12位だった。

★ハミルトン、悪条件克服し優勝

 濃い霧と雨で視界は遮られ、水びたしの路面は滑った。ベテラン勢でもマシン操縦に苦労したが、22歳のハミルトンは「どんな状況でもコースを外れないことが大事」と細心の走行で、今季4度目のポールトゥウインを飾った。年間優勝に大きく前進する1勝で、新人で年間王者の快挙が現実味を帯びてきた。

 レース中盤に危機はあった。35周目の最終コーナーでスピン。「マシンに変な振動が出て、もう走れないかと思った」といい、次の周回では6位に後退した。

 雨のレースだった第10戦の欧州GPでもマシン制御を失い、1周遅れの9位に終わった。だがこの日は「今までで最も長いレースだった」と言いながら立て直し、水しぶきを上げて疾走。冷静な走りで駆け抜け、96年のジャック・ビルヌーブ(カナダ)に並ぶ新人最多勝記録に。

 3月、開幕戦のオーストラリアGPで初陣を表彰台で飾り、ハミルトンのF1人生が始まった。残り2戦で2位に12点差の総合トップに立ち「年間王者になる自信と希望が強くわいてきた」と堂々と話した。