F1日本GP特集

無罪から一転!マクラーレンに罰金&ポイントはく奪!


厳罰が下されたマクラーレンチーム。優勝争い首位から一転してポイントはく奪だ(ロイター)

厳罰が下されたマクラーレンチーム。優勝争い首位から一転してポイントはく奪だ(ロイター)

 【パリ13日(日本時間14日)】国際自動車連盟(FIA)の世界モータースポーツ評議会(WMSC)は13日、F1世界選手権でスパイ疑惑が持たれているマクラーレン・メルセデスに、世界のモータースポーツ史上最高額となる罰金1億ドル(約116億円)を科し、今季の製造者部門タイトル争いから除外する裁定を下した。

 フェラーリの元技術者がマクラーレンの技術者にチームの極秘情報を提供したとされる問題でWMSCは7月、チームによる関与が認められないとして「無罪」と裁定。新たな証拠提出を受けて再審が行われ、一転して厳罰が下された。

 年間個人タイトル争いで首位のルイス・ハミルトン(英国)と2位のフェルナンド・アロンソ(スペイン)のドライバーズ部門の得点はく奪は免れたが、マクラーレンの来季出場については12月に再検討される。

 マクラーレンは第13戦を終えて製造者部門で166得点で、2位のフェラーリに23点差をつけて98年以来9度目の年間優勝をめざしていた。フェラーリが3位のBMWを57点リードしていることから、16日のベルギーGP決勝で、日本GP(30日決勝)を含む残り3戦を待たずにフェラーリの優勝が決まる可能性も出てきた。

★FIAが処分理由公表「フェラーリ情報はとても信頼できる」

 国際自動車連盟(FIA)は14日、マクラーレンの処分に至った根拠を文書で公表した。FIA文書によると、マクラーレンのテストドライバーとフェルナンド・アロンソとのメールに、「フェラーリ情報はとても信頼できる」などの記述があったという。

★マクラーレンは猛反発「理不尽な裁定で、受け入れられない」

 マクラーレンは「流用が認められないにもかかわらず下された理不尽な裁定で、受け入れられない」と不服を表明。チームの株の40%を保有するメルセデスが控訴を示唆する中、今後の成り行きが注目される。

■スパイ疑惑の経緯

 ▼7月3日 フェラーリが極秘情報漏えいの疑いでステップニー・テクニカルマネジャーを解雇、告訴したと発表。マクラーレンはコフラン・チーフデザイナーによる情報取得を認め停職処分に。チームの関与は否定
 ▼同6日 ホンダが、チーム代表が両技術者と6月に会談したと発表。2人によるホンダ移籍が目的で、情報の供与や取得はないと明言
 ▼同26日 FIAのWMSCが審議。マクラーレンのチームぐるみの関与は認められないとして、「無罪」と裁定
 ▼8月31日 FIAがマクラーレンの3選手に証拠提出を命令
 ▼9月5日 FIAが「新たな証拠」に基づきWMSCによる再審を13日に行うと発表