マクラーレン“スパイ疑惑”審議次第で追放の可能性![]() ![]() 王者アロンソ(手前)が新人ハミルトンを従えてワンツー。逆境がマクラーレンの一致団結を呼んだ(AP) F1世界選手権第13戦イタリアGP決勝(9日、イタリア・モンツァサーキット=1周5.793キロ×53周)選手権ランク2位のフェルナンド・アロンソ(26)=スペイン、マクラーレン、写真(AP)=がイタリアGP初優勝。マクラーレンはランク首位のルイス・ハミルトン(22)=英国=が2位に入り、宿敵フェラーリの地元でワンツーを決めたが、13日には“スパイ疑惑”で国際自動車連盟(FIA)の世界モータースポーツ評議会(WMSC)が審議を再開。28日開幕の日本GP(30日決勝)を前に、今季選手権を左右しかねないマクラーレンの処遇が注目される。 ◇ ワンツーフィニッシュの余韻に浸る間もなく、13日がやってくる。アロンソは、過去5度の挑戦で一度も勝てなかったここモンツァでポールトゥウイン。ハミルトンは2度目の給油中にライコネン(フェラーリ)に抜かれたが、残り11周の1コーナーで豪快にパス。王座を争うフェラーリはライコネンが3位、マッサはリタイアした。 選手権ポイントは首位ハミルトン(92ポイント)にアロンソが3ポイント差に肉薄。ライコネンは74ポイント、マッサは69ポイントと遅れ、王者争いはマクラーレンの2人にほぼ絞られた。今季4戦を残し、2年連続王者のアロンソは「チームは色々な意味で厳しい戦いが続いているが、3連覇にかける思いは一層強くなった」と力をこめる。 完全な“アウエー”の戦いだった。フェラーリの元技術者がマクラーレンの技術者に極秘情報を提供したとされるスパイ疑惑で、マクラーレンのスタッフはイタリア入りしてから熱狂的なフェラーリのファンに脅されたり、つばを吐きかけられたり…。8日の予選前には地元警察が“捜査令状”を持ってマクラーレンのパドックを訪れた。 7月のWMSCで「証拠不十分」で“無罪”になったマクラーレンだが、13日の再審は「新たな証拠が見つかった」とするFIAのモズリー会長自らが指示したもの。7月にWMSCから「今後の審議次第で、今季と来季の選手権から追放する可能性も」と警告されたマクラーレンが処罰される可能性は大きい。 敵地での圧勝に「レースに集中することも難しい環境で我々は一致団結し、勝利した。今季も残り4戦。選手権の結果を裁判任せにしてはならない」と涙声で訴えたマクラーレンのデニス代表。ミハエル・シューマッハとアロンソが終盤の日本GPに同ポイントで突入した昨年同様、あくまでも実力で選手権争いを締めくくることを誓った。 ★フェラーリ敗北宣言黒服に身を包んだ地元フェラーリ本社の経営陣の眼前で、ライコネンが因縁のマクラーレン勢に敗れて3位。マッサはリアサスペンションの故障で早々にリタイアし、過去5年で4勝していた“跳ね馬軍団”が完敗した。多くの選手が2回のピットストップをする中、ライコネンは1回の給油で済ませる賭けに出たトッド代表は「あらゆる手を尽くしたが実らなかった。王者争いは非常に厳しくなった」と事実上の敗北宣言を出した。 ★F1日本GPのチケットは14日まで『2007 FIA F1世界選手権 フジテレビジョン 日本グランプリレース』(9月28−30日、富士スピードウェイ)観戦チケットの発売が14日をもって終了する(発売専用サイトhttp://fswf1.jtb.co.jp)。なお、当日券の発売は、フリー走行、予選、決勝を通してすべて行わない。 |