箱根駅伝

箱根路 不滅の快走
【7区】93年 武井隆次(早大) 14年間破られない“最長記録”

早大・武井隆次

1993年、早大・武井が7区でマークした1時間2分53秒は14年間、破られていない

 第84回箱根駅伝が来年1月2、3日に行われる。往復10区間217・9キロの長丁場では、過去に数多くのドラマと記録が生まれた。3回にわたり、1990年代にマークされ、いまだに破られない3区間の区間記録にスポットライトを当てる。

 14年もの間、破られることのない“最長記録”。1993年(平成5年)、第69回大会で早大・武井隆次(3年、現ヱスビー食品監督)がマークした1時間2分53秒だ。山下りの6区から7区への中継地点直前、早大は山梨学院大に一度はトップを譲った。だが、タスキを受けた武井が1キロもしないうちに逆転。8区への中継では山梨学院大に3分10秒の差をつけ、早大にとって8年ぶりとなる総合優勝の立役者になった。

 武井は1、2年時に1区で連続区間新をマーク。だが、3年では夏場に右足かかとを痛め、エントリー時は補欠同然の扱いだった。それでも、往路で同じ学年の櫛部(1区)、花田(4区)がともに区間新を樹立。「彼らと同じ練習をしている自分だっていけるはず」と、前日から“大魚”を狙っての快走劇だった。

【7区】

 小田原中継所〜平塚中継所までの21・3キロ。スタート時は箱根からの吹き下ろしで寒く、その後徐々に気温が上昇。細かなアップダウンもあり、選手は体感温度とコース戦略に悩まされる。沿道付近には見晴らしのいい吾妻山公園(二宮町)や江戸時代に俳句道場として建てられた鴫立庵(しぎたつあん)=大磯町=などがある。