【第16回】日大が大会新で2年連続3度目の優勝

日大のメンバー

大会連覇にバンザイする日大のメンバー(撮影・矢島康弘)

第16回出雲全日本大学選抜駅伝(04年10月11日、出雲大社正面鳥居前〜出雲ドーム前=6区間44キロ) 古豪・日大が2時間9分12秒の大会新記録で2年連続3度目の優勝。創部80年余で初めて受け入れた外国人留学生、ディラング・サイモン(1年、ケニア)が最終6区で駒大を逆転し、区間賞も獲得した。箱根駅伝3連覇中の駒大は2位。中大が3位に食いこんだ。

トップ駒大から19秒遅れてタスキを受け取った日大アンカーのサイモンがぐんぐん加速する。1・6キロ地点で駒大・佐藤に追いつくと、2・8キロ地点でペースアップ。笑顔でゴールし、後続には14秒差をつけていた。

「初めての駅伝で勝ててうれしい。すぐ追いつきたかったので、飛ばしました」

80年以上の歴史を誇る日大陸上部が初めて受け入れたケニア人留学生だ。今年4月に来日し、まだ日本語は話せない。3週間前に出雲や箱根のビデオを見て駅伝を知り、チームメートとタスキを受け継ぐ練習はわずか1週間前から始めた。それでも、兄もプロのマラソンランナーという抜群の潜在能力で、昨年までのエース藤井周一(現日清食品)が抜けた穴を埋め、日大V2の原動力になった。

「他の部員も最初は抵抗があったようだが、勝つにはサイモンが必要だと受け入れてくれた」。昨年は出雲Vの後、全日本7位、箱根10位と失速しただけに、小川勝監督(47)もサイモン加入効果にひと安心だ。伝統校がなりふりかまわぬ強化で戦国大学駅伝を熱くする。

(牧慈)

★王者・駒大は選手層の厚さを見せて2位

最終6区で日大ケニア人パワーに屈したものの、箱根駅伝3連覇中の王者・駒大は3、4、5区とトップをキープするなど選手層の厚さを見せて2位。コーチ、助監督を経て今季から監督に就任した大八木弘明監督(46)は「上出来です。層は去年と変わらないので、底上げすれば、箱根は大丈夫」と手応え十分の様子だ。97年から8年連続で3位以内をキープしており、今年も駒大が戦国駅伝の中心となりそうだ。

第16回出雲全日本大学選抜駅伝成績
順位チーム記録
日本大学
(岩井、蔭谷、下重、土橋、阿久津、サイモン)
2時間09分12秒 大会新
駒澤大学2時間09分26秒
中央大学2時間09分28秒
東海大学2時間10分12秒
日本体育大学2時間10分21秒
順天堂大学2時間10分34秒
法政大学2時間10分53秒
大東文化大学2時間11分14秒
京都産業大学2時間11分43秒
10神奈川大学2時間12分36秒
11立命館大学2時間13分08秒
12東洋大学2時間13分55秒
13徳山大学2時間14分54秒
14東北学連選抜2時間16分09秒
15中国四国学連選抜2時間16分25秒
16米国IVYリーグ選抜2時間17分08秒
17亜細亜大学2時間17分55秒
18北信越学連選抜2時間17分59秒
19第一工業大学2時間18分12秒
20福岡大学2時間18分44秒
21愛知工業大学2時間20分41秒
22北海道学連選抜2時間21分19秒
区間賞
区間氏名所属記録
1区(8.0km)田子康宏立命館大学23分26秒 区間新
2区(5.8km)村上康則順天堂大学16分35秒
3区(8.5km)塩川雄也駒澤大学24分58秒
4区(6.5km)松岡佑起順天堂大学18分42秒
5区(5.0km)和田真幸順天堂大学14分46秒
6区(10.2km)ディラング・サイモン日本大学29分44秒