【第35回】東海大、創部45年目で初優勝

東海大アンカー中井

やったぞ、イチバンだ!右手の人さし指を突き出してゴールに飛び込む東海大のアンカー中井(共同)

第35回全日本大学駅伝(03年11月2日、熱田神宮〜伊勢神宮=8区間106.8キロ) 東海大が創部45年目で学生3大駅伝初優勝を果たした。最終8区までもつれた大東大、駒大とのデッドヒートで、アンカーの中井祥太(2年)が抜け出して、そのままゴールした。来年1月の箱根駅伝(2、3日)でも初Vに挑戦する。3連覇を狙った駒大は4位、10月の出雲駅伝優勝の日大が7位、早大が4区で途中棄権するなど波乱のレースとなった。

中井が顔をくしゃくしゃにしてゴールに飛びこんできた。創部45年目、悲願の駅伝初Vだ。

「あえて追いつかせてから勝負するつもりでした。20キロなら、ボクがいちばん強いという自信があった」

大会史上最大の接戦。最終8区の3キロ付近で駒大・田中、大東大・野宮と並んだが、2年生エースは最後まで冷静だった。勝因は今年の箱根駅伝5区の山登りを区間新で駆け上がった脚力。10キロ付近の上り坂で、一気に前に出た。

京都外大西高時代の恩師・西出勝監督は、男子マラソン日本最高記録保持者・高岡寿成の龍谷大時代の師。将来はマラソンで戦うと決めている中井は、西出監督を通じて今年2月、あこがれの高岡に指導を受けた。

「すごい先輩たちが、頑張ればできるんだと証明してくれたので…」

東海大はOBの末続慎吾が世界陸上200メートルで銅メダル、井上康生が世界柔道100キロ級で3連覇と大活躍。末続の快挙は駅伝メンバーには大きな刺激となった。

「箱根ではエースの集まる2区で区間賞を獲って優勝につなげたい」

大きな自信をつけた中井は箱根初Vを予告。1メートル62と小柄なエースが、来年の正月を熱くする。

(牧慈)

■中井 祥太(なかい・しょうた)

1983(昭和58)年4月8日、京都・亀岡市生まれ、20歳。詳徳中1年で陸上を始める。京都外大西高時代は主なタイトルはなし。昨年4月東海大入学後に力をつけ、今年1月の箱根駅伝5区で区間新記録。ハーフマラソンでは7月インカレ優勝、8月ユニバーシアード17位。1万メートル自己ベストは28分58秒96。1メートル62、50キロ

第35回全日本大学駅伝成績
順位チーム記録
東海大学
(生井、越川、小出、一井、村上、根立、宮本、中井)
5時間21分06秒
大東文化大学5時間22分23秒
山梨学院大学5時間22分59秒
駒澤大学5時間23分12秒
日本体育大学5時間26分25秒
中央学院大学5時間26分52秒
日本大学5時間27分25秒
法政大学5時間27分52秒
東洋大学5時間28分50秒
10京都産業大学5時間30分56秒
11拓殖大学5時間31分18秒
12立命館大学5時間32分3秒
13国学院大学5時間33分58秒
14徳山大学5時間37分20秒
15広島経済大学5時間39分29秒
16第一工業大学5時間40分2秒
17大阪体育大学5時間41分39秒
18東北福祉大学5時間42分23秒
19福岡大学5時間43分14秒
20四日市大学5時間44分10秒
21愛知工業大学5時間45分15秒
22高岡法科大学5時間49分11秒
23北海道教育大学5時間49分32秒
24鹿屋体育大学5時間50分5秒
棄権早稲田大学
※上位6位までがシード権を獲得
区間賞
区間氏名所属記録
1区(14.6km)アブドゥラ・バイ第一工業大学43分49秒
2区(13.2km)内田 直将駒沢大学38分29秒
3区(9.5km)宮地 章弘大東文化大学27分55秒
4区(14.0km)橋ノ口滝一山梨学院大学41分18秒
5区(11.6km)柴田 純一大東文化大学34分31秒
6区(12.3km)斉藤 弘幸駒澤大学36分49秒
7区(11.9km)上野飛偉楼日本体育大学35分40秒
8区(19.7km)オンベチェ・モカンバ山梨学院大学58分16秒