【第14回】山梨学院大が7年ぶり6度目のV

歓喜のゴールに飛び込む山梨学院大のモカンバ
第14回出雲全日本大学選抜駅伝(02年10月14日、出雲大社正面鳥居前〜出雲ドーム前=6区間44キロ) 学生3大駅伝の開幕戦は、山梨学院大が7年ぶり6度目の優勝を飾った。最終6区でタスキを受けたケニア人留学生、オンベチェ・モカンバ(2年)が、40秒差を大逆転してトップでゴール。駅伝強校が低迷を抜け出し、初の3冠へ好スタートを切った。神奈川大が2位。4連覇を狙った順大は10位だった。
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優勝候補を蹴散らした。山梨学院大といえば“ケニア人留学生”。そう、モカンバが最終6区で激走する。タスキを受けたときはトップの神奈川大とは40秒差の5位。しかし、あっという間に集団を抜け出し、3・6キロ付近で逆転。さらにペースを上げ、独走した。
「自分は区間賞、チームは優勝と思って走った」。白い歯を見せ、ゴールしたモカンバを全員で迎え入れる。4区の岩永暁如(4年)と2人が区間賞、5区の清家健(4年)は区間2位。好位置でアンカーにつないだ総合力の勝利だった。
オツオリ、マヤカらケニア人留学生を擁して、91〜95年まで出雲5連覇。その後、低迷が続いた。「あのころは勢いだけでのぼってきたけど、止まって、さがってしまった」と上田誠仁監督(43)は振り返る。
近年は正月の箱根で9位とシード権ギリギリ。だが、食事面の管理を徹底するための新クラブハウス、足への負担を軽くするやわらかい新練習走路など昨年から環境を整えてきた。さらに、「あちこちでカツを入れられ続けたのもよかった」(上田監督)。ようやく、結果につながった。
「またのぼり始めた、というところです」
ケニア人留学生はもうひとり、カリウキ(4年)がいる。勢いがあったころも果たせなかった出雲、全日本、箱根の3冠。今度こそ、完全制覇だ。
★神大は2位
神奈川大は、粘って2位に食い込んだ。2区でトップに立ち、エース区間の3区で、今年の箱根の往路優勝のゴールテープを切った吉村尚悟(3年)が、2位と30秒近い差まで広げた。
最後で逆転されたが、優勝候補の駒大をおさえての2位は大健闘。吉村も「いい走りができなかった。まだ練習不足です」とはいいながら、表情は充実感でいっぱいだった。
>| 第14回出雲全日本大学選抜駅伝成績 | ||
|---|---|---|
| 順位 | チーム | 記録 |
| 1 | 山梨学院大学 (橋ノ口、吉田、高見澤、岩永、清家、モカンバ) | 2時間10分27秒 |
| 2 | 神奈川大学 | 2時間10分55秒 |
| 3 | 駒澤大学 | 2時間11分03秒 |
| 4 | 第一工業大学 | 2時間11分08秒 |
| 5 | 大東文化大学 | 2時間11分43秒 |
| 6 | 京都産業大学 | 2時間12分08秒 |
| 7 | 早稲田大学 | 2時間12分20秒 |
| 8 | 亜細亜大学 | 2時間13分44秒 |
| 9 | 徳山大学 | 2時間13分52秒 |
| 10 | 順天堂大学 | 2時間14分21秒 |
| 11 | 中央大学 | 2時間14分53秒 |
| 12 | 帝京大学 | 2時間15分20秒 |
| 13 | 中国四国選抜 | 2時間17分03秒 |
| 14 | 北海道選抜 | 2時間17分38秒 |
| 15 | 韓国選抜 | 2時間18分54秒 |
| 16 | 日本大学 | 2時間18分59秒 |
| 17 | 鹿屋体育大学 | 2時間19分06秒 |
| 18 | 東北選抜 | 2時間19分16秒 |
| 19 | IVYリーグ選抜 | 2時間19分26秒 |
| 20 | 関西大学 | 2時間21分12秒 |
| 21 | 北信越選抜 | 2時間21分48秒 |
| 22 | 愛知工業大学 | 2時間21分59秒 |
| 区間賞 | |||
|---|---|---|---|
| 区間 | 氏名 | 所属 | 記録 |
| 1区(8.0km) | 内田 直将 | 駒澤大学 | 23分29秒 区間新 |
| 2区(5.8km) | 下里 和義 | 神奈川大学 | 16分33秒 区間新 |
| 3区(8.5km) | アブドゥラ・バイ | 第一工業大学 | 24分55秒 区間新 |
| 4区(6.5km) | 岩永 暁如 | 山梨学院大学 | 18分39秒 |
| 5区(5.0km) | 島村 清孝 | 駒澤大学 | 14分56秒 |
| 6区(10.2km) | オンベチェ・モカンバ | 山梨学院大学 | 29分22秒 区間新 |


◆昨年の全日本、今年の箱根に続く駅伝3連勝を逃した駒大・大八木弘明コーチ
「3番以内と思っていたので、かろうじて入ってくれた。敗因を確かめて、全日本は優勝を狙いたい」