いざ東京五輪!青学大・下田、8区3年連続区間賞で箱根無敗/箱根駅伝

 
戸塚中継所前で雄叫びをあげる青学大の下田。3年連続区間賞の快走を見せた(撮影・矢島康弘)

 第94回東京箱根間往復大学駅伝・復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場-東京・大手町=109・6キロ)青学大のエース、下田裕太(4年)が8区で3年連続区間賞を獲得。総合と復路の4連覇に貢献した。卒業後は実業団のGMOアスリーツで、2020年東京五輪のマラソン代表を目指す。7区で区間新記録をマークした林奎介(3年)が最優秀選手(金栗四三杯)に選ばれた。4年ぶりの往路優勝を果たした東洋大は、6区で青学大に逆転されて2位に終わったが、10年連続3位以内と安定した強さをみせた。

 圧倒的な走りだった。下田は8区で3年連続となる区間賞を獲得(1年時は不出場)。1997年に山梨学院大・古田哲弘が記録した1時間4分5秒の区間記録には41秒及ばなかったが、大会4連覇に貢献。箱根を無敗で“卒業”した。

 「最高の形で終わることができてよかった」

 昨年10月の出雲駅伝は区間3位、同11月の全日本大学駅伝は区間4位と力を発揮できなかった。出雲駅伝の直前に痛めた左足裏のけがが長引いていた。それでも、ここ一番に照準を合わせた。向かい風が吹く中、ぶれない走法でグングンと前へ。2位・東洋大との差を3分28秒から6分15秒に広げ、ゴール後は胸を張った。

 「苦しいなかでも努力してよかった」と充実した4年間を振り返った。原監督は「(往路3区を走った)田村は天才肌、下田は努力型」と二枚看板を表現する。加藤学園(静岡)から入学当初、無名の存在だった下田は、1年生で4区の区間賞を獲得した田村の背中を追いかけ続けた。田村は「練習を重ねて結果を残す力は唯一、勝てなかった部分」と同級生の成長の理由を証言する。下田は2016年2月の東京マラソンで2時間11分34秒を記録。初マラソンながら、日本選手2位でフィニッシュした。

 青学大を卒業後、先輩の一色恭志(23)が所属し、原監督がアドバイザーを務めるGMOアスリーツに進む。埼玉・東松山市を拠点にマラソンに挑戦する。2月25日の東京マラソンか、3月4日のびわ湖毎日マラソンへの出場を視野に入れる。

 「自国開催の五輪は目指すべきものだと理解している。五輪を目標にやっていきたい」

 2020年東京五輪のマラソン代表入りに意欲を示す。箱根から2年後の東京五輪へ、下田の挑戦は続く。 (石井文敏)

下田 裕太(しもだ・ゆうた)

 1996(平成8)年3月31日生まれ、21歳。静岡・小山町出身。静岡・沼津市の加藤学園高時に本格的に陸上を始め、青学大に進学。大学2年で迎えた16年の箱根駅伝は初出場で8区を走り区間賞を獲得。同年2月の東京マラソンでは、マラソン初出場で2時間11分34秒の日本選手2位をマークし、10代の日本最高記録を更新した。1メートル69、54キロ。

Read more