残る1枠争う田中、無良、村上

高橋大輔氏 大ちゃんEYE
高橋氏が男子を展望。五輪への強い思いが代表入りの鍵になると語った (撮影・山田俊介)

 フィギュアスケートの全日本選手権でフジテレビの中継ナビゲーターを務める2010年バンクーバー五輪銅メダリスト、高橋大輔氏(31)がサンケイスポーツに登場。男女の展望を2日にわたり語る。羽生結弦(23)=ANA=の欠場発表を受け、予定を変更し、男子編を急きょ掲載。羽生、宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=の代表入りを濃厚とし、激戦となる3人目の争いに注目した。 (取材構成・角かずみ)

 羽生選手は欠場を発表したが、宇野選手も含め2人は実績からしても別格だ。勝負は3つ目のいす。無良崇人選手(26)=洋菓子のヒロタ、村上大介選手(26)=陽進堂、田中刑事選手(23)=倉敷芸術科学大大学院=の戦いになってくるだろう。

 無良選手はカナダのGPシリーズで最下位に終わるなど、なかなかかみ合っていない。どれだけ気持ちを全日本に向けて切り替えられるか。村上選手は4回転フリップとサルコーが跳べるので、ジャンプが決まれば得点は伸びる。田中選手は昨季の全日本で2位に入ったが、けがの不安がある。3選手とも実力は拮抗(きっこう)しているだけに、ふたを開けてみないと分からない。

 五輪はアスリートにとって特別だ。ピークのとき、勢いがあるとき、どれだけその波長を五輪にあわせることができるか。4年間で選手の体はいろいろな部分で変わってくるし、今の男子のように4回転を誰もが当たり前に跳ぶように、時代が変わるのも早い。4年間、力をキープしてトップで戦うことはとても難しい。

 無良選手、村上選手の年齢を考えると、五輪に挑戦できるのはこれが最後かもしれない。挑戦できるタイミングにいられるからこそ、そこで迎える全日本だからこそ、力を出し切らないといけないし、出し切ってほしい。

 ありきたりだが、最後は気持ち。火事場のばか力じゃないが、意地でジャンプを着氷できるときもある。この3人のなかで、誰が一番五輪に行きたいという気持ちが強いか。もちろん行きたいのは大前提。その中で、最後まで諦めない気持ちになってくる。どれだけ五輪への思いを持っているか、その思いが強いのか。高い緊張感の中で、メンタルコントロールが勝負になるだろう。 (2006、10、14年3大会連続五輪代表)

★豪華解説陣迎えフジが生中継

 フジテレビでは、2018年平昌五輪の代表が決まる全日本選手権の男女ショートプログラム、フリーを、地上波、BS、CSで生中継する。フジテレビフィギュアスケート中継ナビゲーターとして高橋大輔さん、男子解説は本田武史さん、小塚崇彦さん、女子解説は荒川静香さん、村上佳菜子さん、ペア解説は小山朋昭さん、アイスダンス解説は宮本賢二さんが務め、番組に花を添える。

高橋 大輔(たかはし・だいすけ)

 1986(昭和61)年3月16日生まれ、31歳。岡山・倉敷市出身。倉敷翠松高-関大-関大大学院。2005年スケートアメリカでGPシリーズ初優勝。五輪は06年トリノ8位、10年バンクーバー銅、14年ソチ6位。世界選手権は10年金、07年と12年銀。GPシリーズ通算9勝(ファイナル1勝を含む)。全日本選手権優勝5度。14年に現役引退を表明。現在は国内外のアイスショーを中心に活動している。

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