羽生、成功イメージある曲で勝負 金への強い意志感じる

佐野稔の舞評論
拠点とするカナダ・トロントで練習を公開した羽生結弦=カナダのトロントクリケットクラブ

 【トロント(カナダ)8日(日本時間9日)】フリー、SPとも過去に使った曲を再び使うという例は記憶にない。それも成功した2015-16年シーズンと同じ組み合わせということに、平昌五輪の金メダルは誰にも渡さないという強い意志が感じられる。

 「SEIMEI」は日本調をしっかり出し、躍動感があり、世界にインパクトを与えた「ディス・イズ羽生」といえるナンバーだ。SPの「バラード第1番」も羽生らしさが出る曲。その点はジャッジもよく分かっており、点数を出しやすい。

 2季前に比べて種類も本数も増える4回転ジャンプを、いかにミスなく降りるかは重要課題だけに、体になじんだ曲なら安心感を持てる。鮮烈な成功のイメージがある曲なので、ライバルにプレッシャーを与えられるのも狙いといえるかもしれない。 (1976年インスブルック五輪代表、77年東京世界選手権銅メダリスト)

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