武田&長谷ボート史上初の入賞決めた

日本ボート史上初の五輪決勝進出へ力漕する武田=右=と長谷  日本ボート界初の快挙だ。ボートの男子軽量級ダブルスカルで武田大作(26)=ダイキ=と長谷等(26)=中部電力=が組んだ日本が準決勝2組で3位に入り、上位6艇が進む決勝に進出した。日本のボート選手団は28年アムステルダム大会で五輪初出場。72年の時を経て、ようやく世界のトップの一角に食い込んだ。〔写真:日本ボート史上初の五輪決勝進出へ力漕する武田=右=と長谷=AP

 決勝進出をかけた夢のゴールへ向けて、ピッチが上がる。2人の漕ぎ手で2000メートルの距離を争うダブルスカルで、ゴールまで残り500メートルの地点では4位。ここから歯を食いしばってギリシャのペアを猛烈に追い上げ、逆に約2秒の差をつけて3位に入った。

 「息が上がるのも忘れるぐらいしんどかった」とゴール後にボートに倒れ込んだ長谷。一方の武田は「ギリシャは前半飛ばすけど、後半はやれそうだと思った」と日本人初の快挙にうまそうに水を飲み干した。

 日本のボート界はアムステルダム大会の男子シングルスカルとかじつきフォアに初めて選手を送り込んだ。以来、56年メルボルン大会のエイトで唯一、準決勝進出を果たした記録があるだけで、入賞者を1人も出していなかった。長谷、武田組の初の決勝進出は、同時に日本人初の入賞決定の瞬間でもあった。

 かつて、ボート競技は体重無差別で行われていたが、前回アトランタ大会から軽量級(男子はクルー個人が72・5キロ以下で平均70キロ以下)が採用され、体格面でハンディのある日本人にも上位進出の可能性が浮上した。8月の世界選手権で男子かじなしクォドルプルスカル(4人乗り、非五輪種目)の優勝メンバーだった武田と長谷。2人は軽量級ダブルスカルで昨年の世界選手権、今年のW杯でいずれも7位に入り、関係者の期待を集めていた。

 注目の決勝は24日。世界の強豪6艇で争うファイナルレースで、日本ボート界にとって72年間の悲願であるメダル獲得を目指す。

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