2008年05月12日 更新

武藤勇貴被告に懲役17年求刑…渋谷の妹バラバラ事件

 東京都渋谷区の短大生、武藤亜澄さん=当時(20)=が自宅で殺害、切断された事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた次兄の元予備校生、勇貴被告(23)の論告求刑公判が12日、東京地裁(秋葉康弘裁判長)で開かれた。検察側は「被告には完全責任能力が認められ、犯行が社会に与えた影響は重大」として、懲役17年を求刑した。弁護側は無罪を主張した。

 検察側は論告で、「殺害時は心神耗弱、遺体の損壊時は心神喪失」とした鑑定結果を「全く信用できない」と指摘。「動機は理解可能で、証拠隠滅工作も行っている。犯行時に本人しか知り得ない具体的な供述もしており、捜査官による誘導も認められない」として、「被告には完全責任能力があった」と主張した。

 その上で、「自分勝手な動機から20歳の若い女性の命を奪った結果は重大。受験生を持つ家庭に与えた影響も大きい」と犯行の悪質性を指摘、懲役17年を求刑した。

 一方、弁護側は最終弁論で、「殺害時は解離性障害を発症しており、遺体損壊時は別人格が行った」として責任能力はないと主張、改めて無罪を主張した。