2008年03月29日 更新

新生高田ヤクルトは走って勝つ! 随所に機動力生かし快勝

巨人に快勝し笑顔で五十嵐を出迎えるヤクルトの高田監督=神宮(撮影・塩浦孝明)

巨人に快勝し笑顔で五十嵐を出迎えるヤクルトの高田監督=神宮(撮影・塩浦孝明)

ヤクルト対巨人の開幕戦で始球式をした相武紗季=神宮(撮影・春名中)

ヤクルト対巨人の開幕戦で始球式をした相武紗季=神宮(撮影・春名中)

 (セ・リーグ、ヤクルト6−2巨人、1回戦、ヤクルト1勝、28日、神宮) 右翼席で揺れるビニール傘を横目に、クラブハウスに引き揚げる高田監督の足取りは軽やかだった。「開幕戦は144分の1とはいうけれど、決して144分の1ではないね」。指揮官を喜ばせたのは、巨人を倒した満足感だけではない。今季の看板として掲げる機動力で呼び込んだ1勝に、大きな手応えをつかんでいた。

 新たに生まれ変わったヤクルトを見せたのは、四、五回の攻撃だった。四回二死ニ塁、田中が放った左翼線への当たりに一走の川島慶は躊躇(ちゅうちょ)なく本塁へ。五回も二死二塁から飯原の左前打で、二走の宮本は本塁を難なく陥れた。

 三塁コーチの馬場内野守備走塁コーチが打ち明ける。「ラミレス(左翼)に飛んだときは、本塁へ行かせるつもりだった」。高田監督も「そこが狙い目だから」。送球に不安のあるラミレスの弱点を突く走塁。機動力野球の一端が、開幕戦から早くも垣間見えた。

 昨季までの投打の主軸だったラミレス、グライシンガーが移籍したことで、チームは大きく生まれ変わった。開幕1軍28人のうち、15人は昨季までベンチにいなかった選手。昨季21年ぶりに最下位に沈んだチームの面影はない。

 「フロントにいたときは開幕までが仕事だったけど、監督になったら開幕からが仕事」。高田監督にとってはGMから監督としての復帰戦でもあったが、最高の形で幕を開けた。

◆五十嵐(2季ぶりの公式戦登板で153キロ)

「力が入った。去年味わうことができなかったファンの声援がしみた」

◆川島慶(四回に盗塁)

「(次打者の)田中さんの調子が良かったので、何とか二塁へ行こうと思っていた」