2008年03月28日 更新

聖望学園8強一番乗り! 履正社の追撃振り切る

2回裏聖望学園1死満塁、村田が右中間に2点二塁打を放つ=甲子園

2回裏聖望学園1死満塁、村田が右中間に2点二塁打を放つ=甲子園

9回表、最後の打者を中飛に打ちとり、喜ぶ聖望バッテリー(撮影・高井良治)

9回表、最後の打者を中飛に打ちとり、喜ぶ聖望バッテリー(撮影・高井良治)

 第80回センバツ高校野球大会第7日は28日、甲子園球場で行われ、第2試合の3回戦では初出場の聖望学園(埼玉)が7−5で履正社(大阪)を下し、ベスト8一番乗りを果たした。

 一回に1点を先制した聖望学園は二回に4点を追加。大塚が終盤の反撃をしのぎ、完投した。

◆聖望学園・関口主将(履正社を振り切り)

「ここで勝てたのは自信につながる。きょうはチームが目指す全員野球ができた」

◆聖望学園・原茂捕手(大塚が七回に6連打されたことに)

「こんなに連打されたのは初めて。少し動揺したが、大塚なら抑えてくれると思った」

★代役・村田が貴重な適時打

 聖望学園は腸炎のため欠場した小名木の代役、村田が二回に貴重な2点二塁打を放った。

 昨年5月に右ひじを疲労骨折し、それ以来実戦から遠ざかっていたという。「ガチガチだった」という第1打席はバントを失敗したが、次の打席でミスを取り返した。

 得意の守備でも安定感を見せた村田は「ここでいい結果を出せてよかった」とにっこり。一方、ベンチから見守った小名木は「ずっと争ってきたライバル。今度は負けられない」と刺激を受けた様子だった。

★乱調エース大塚、バットで殊勲

 2点リードの九回二死一塁。14安打5失点と打ち込まれた聖望学園の大塚のもとへバッテリーを組む原茂が駆け寄る。「低めに低めに」と声を掛ける女房役に笑顔でこたえるエース。最後の打者、山本を中飛に仕留め、もがき苦しんだ末に8強への切符をつかんだ。

 6−0の七回に突如乱れた。二死無走者からまさかの6連打で4失点。「ここまで打たれたことはあまりない。疲れはなかったけど、抑えようという気持ちが強すぎた。履正社は強いチームだった」。りりしい顔は苦笑いに包まれた。

 ただ、このまま終わらないのが普通のエースとは違うところだ。2点差に迫られた七回の攻撃では、左翼席に貴重な追加点となる本塁打を放った。岡本監督は予想外の一発に目を細めた。

 満足できる勝利ではないだろう。それでも大塚は「これで(2003年夏8強の)先輩たちに並ぶことができた。次は焦らないことを強く心掛けてやる」。力強く奮起を誓った。