2008年03月28日 更新

一家6人血まみれ、3人死亡 父親「オレがやった」

 東京都文京区の製本工場兼経営者宅で28日未明、一家6人が腹や胸を刺されるなどして倒れているのが見つかった事件で男女3人の死亡が確認された。経営者や小学生を含む3人が重傷を負った。経営者の江成征男容疑者(42)は「オレがやった。みんなやった」と話していることから、警視庁富坂署は同容疑者が家族を次々と刺した後、自殺を図った無理心中とみて殺人・殺人未遂容疑で調べている。

 6人いる従業員のうちの1人によると、数カ月後に近所にある得意先の製本会社が埼玉県に移転。征男容疑者は「仕事が減ってしまう。給料が減るかもしれない」などと従業員に漏らしていたという。警視庁では、こうした悩みも事件の背景にあるとみて回復を待って事情を聴く方針。

 調べでは、征男容疑者は7人家族。ただ1人無傷となった小学6年の長女(12)が「母親が刺された」と隣家に駆け込んで発覚した。死亡したのは妻の伸子さん(37)と父親の三男さん(74)、母親の敏子さん(70)。いずれも胸を刺されており、父母は2階の寝室で、妻は3階の寝室で倒れていた。

 一方、重傷を負った小学2年の長男(8)と二男(4)も寝室で血まみれで倒れていた。パジャマ姿で寝ていたところを襲われたとみられる。凶器は包丁とみられ、腹や胸を刺して3階で倒れていた征男容疑者のそばから見つかった。遺書などはなかったという。