2008年03月28日 更新
10回の力投報われず敗戦 西武・涌井「これも試練です」

サヨナラ打を放った代打高橋のもとへ駆け寄る森本(左端)ら日本ハムナイン。右端は打たれた西武・涌井=札幌ドーム
(パ・リーグ、日本ハム1−0西武、3回戦、2勝1敗、27日、札幌ドーム)無失点で投げ合っていたダルビッシュが、十回のマウンドに向かわなかった。涌井は「投げると思っていたのでびっくりした」と言う。ライバルが交代すると、張り詰めていた緊張の糸が切れたように、十回裏の先頭打者にこの試合で初めての四球を与えた。
犠打で一死二塁とされた後、糸井への初球のチェンジアップが暴投となり三進を許す。その後は連続敬遠で満塁策を取ったが、サヨナラへの流れは止められなかった。3球勝負を挑んで代打の高橋に打たれた涌井は「直球が最後は甘くなった」と自分を責めた。
打線の援護がない。オリックスとの開幕戦も8回を3安打2失点に抑えながら敗れた。涌井は「きょうは、相手がダルだから1点も与えられない試合。これも試練です」とさばさばした表情を浮かべた。同級生対決には「楽しかった。またやりたい」。偶然にも同じ132球で降板した2人が明暗を分けた。
★涌井をかばう首脳陣
西武は十回の攻撃前、大久保打撃コーチを中心にベンチ前で円陣を組んだ。「涌井が頑張っている。見殺しにするな」。だが、打線が応えられずに無得点。大久保コーチは「ワク(涌井)に悪いことをした…」と悔やんだ。
渡辺監督は「ワクはダルビッシュへの意地もあったろうし、気合が入っていた。何とか勝たせたかったな」とぽつり。相手のエースには「最後の1本を打たせない。いい投手の証しだ」と褒めるしかなかった。






