2008年03月27日 更新
平安、創部100周年を飾る1勝!継投で逃げ切る

平安−成章 2回表平安2死二塁、荒竹が左へ先制二塁打を放つ。捕手丸山=甲子園(撮影・森本幸一)

初戦を突破して喜ぶ平安ナイン=撮影・桐山弘太
第80回センバツ高校野球大会第6日は27日、甲子園球場で2回戦を行い、第1試合は平安(京都)が3−2で開幕試合を制した21世紀枠の成章(愛知)を下した。近畿勢は出場6校が初戦に勝利し、史上初めて全出場校が初戦を突破した。
大会史上最多の36度目出場の平安は、二回に荒竹の二塁打などで3点を先制。川口−松田の継投で逃げ切った。
◇
楽勝ペースだった前半とは一転、終盤は防戦一方となった。4月1日から校名が変わり「平安」で挑む最後の春。初戦敗退するわけにはいかない。左の川口から右の松田への継投で1点リードを守りきった。
3点の援護をもらった川口は五回まで被安打0。130キロに満たない直球に変化球を織り交ぜた巧みな投球が、六回の先頭打者の安打で崩れる。
「緊張もなかったけど、最初の安打を打たれて少し気持ちが変わってしまった」
変化球が浮き出し、この回2失点。リードは1点となったが、帽子のつばの裏に書いてある「自分、みんなを信じて」という言葉で冷静さを取り戻した。八回途中まで粘り、託したマウンド。「松田を信じて見ていた」
「継投はうちのパターン。川口は出来過ぎですよ」。原田監督は満足そうに話し、大きな目を潤ませた。夏に3度果たした全国制覇だが、今回が36度目の春で頂点はまだ経験がない。4月に「龍谷大平安」となり、現校名での初制覇は、みんなの共通した思い。大きな目標へ“ラスト平安”がまず一歩前進した。
★守備に感謝
平安の松田は1点差の八回一死一塁で川口を救援。最初の打者に安打を許し一、三塁とピンチを広げたが、「バックが守ってくれる」と、次の打者に落ち着いてゴロを打たせ、併殺に仕留めた。
九回には死球で先頭打者を出したが、児玉が好送球で二盗を阻止。松田は「きょうは守備に助けられました」とほっとした表情だった。
★OBたちも声援
現校名で最後の甲子園となる古豪・平安に、輝かしい伝統を築いてきた卒業生もアルプス席から熱い声援を送った。
野球部OB会の高田輝夫会長(70)は1955年春に中堅手として8強入り。「名前が変わるのはしょうがないけど、平安の野球部の歴史は100年ある。その歴史が変わるものじゃない」と強調した。51年夏に全国制覇を果たした時の1番打者だった鎌谷貞男さん(74)は「少しでも長くやってほしい」とナインにエールを送った。
◆平安・荒竹右翼手(先制点となる二塁打)
「甲子園は応援がすごくて地響きみたい。でも自分が打った時は集中していて何も聞こえなかった」







◆平安・山口主将
「1試合でも多く平安の名で、このユニホームで試合をしたい。これからもプライドを持って戦う」