2008年06月01日 更新

岡田ジャパン、10メートルのカーテン緊急設置で非公開練習

すき間からのぞいて見たら…あ、代表の練習場だ(撮影・大橋純人)

すき間からのぞいて見たら…あ、代表の練習場だ(撮影・大橋純人)

ネットをブルーシートで覆うクレーン車。ここは工事現場?(撮影・大橋純人)

ネットをブルーシートで覆うクレーン車。ここは工事現場?(撮影・大橋純人)

 日本代表W杯3次予選直前合宿(5月31日、横浜市内)カーテンどころかクレーン!! 日本代表は前日に続き非公開練習を行い、岡田武史監督(51)がクレーン車を導入して、練習場の高さ約10メートルのネットをブルーシートで覆った。もう負けられないW杯3次予選。今予選で未対戦のオマーンを意識し、情報統制の度合いとピリピリムードは日ごとに増してきた。

 報道陣も一般ファンも道に迷ったかと思った。練習を見に来たら、そこはまるで工事現場なのだから。グラウンド横に、サッカーとは無縁のはずのクレーン車。ヘルメットをかぶった作業員10人が日本代表の到着直前まで汗を流し、ブルーシートを設置していた。

 「トルシエ(元日本代表監督、98−02年)のときは(シート設置は)よくありました。岡田さんになってからは、たぶん初めてですね」と日本サッカー協会関係者。岡田監督は前日30日に「あしたも非公開。ずっと非公開。ずぅーっと非公開」と宣言。まさにその徹底。5.4×3.6メートルのブルーシートが50枚、練習場を囲う既存のネットに沿って張り巡らされた。

 日本代表側が神奈川県内の業者に依頼したのは前日。周囲にあるゴルフ練習場、洗車場、練習場につながる坂道から、練習が見えないようにと指示があったという。

 「きのうだったので急いで準備しました。時間に余裕があったら、ジャパンブルーの違うものを用意したんですが」と業者関係者。ネットの高さは10メートル近いため、最大15メートルの高さまで対応できるクレーン車を使用した。

 W杯出場へ、もう負けられない岡田ジャパン。来日後もベールに包まれた存在のオマーンだけに、こちらも手の内を明かすわけにはいかない。オマーン関係者が来ていた節はなかったが、勝負にこだわる指揮官は、そこまで徹底したようだ。

 「あとは試合が始まってから成果を出したい。オマーン対策? 非公開なんで」とはDF中沢(横浜M)。MF長谷部(ウォルフスブルク)も「戦術的なことをいろいろやりました。いつも通りの練習です」と多くを語らない。岡田監督は報道陣の前に姿を現さなかった。チーム内は“突貫工事”とならないことを祈るほかない。

(峯岸弘行)

★大久保が練習に復帰

 風邪で2日続けて練習を休んだFW大久保(神戸)が練習に復帰。一時は39度ぐらいの熱が出たそうだが「練習は全部普通にできたし大丈夫」と周囲の心配を一蹴した。出場可能となれば、オマーン戦では玉田(名古屋)との2トップが予想される。「(ゴール前に)いいボールが入ってくれば、それに飛び込めばいい」と気合十分だった。

岡田監督、俊輔(右)もいよいよ臨戦態勢

岡田監督、俊輔(右)もいよいよ臨戦態勢

★俊輔、FW陣に注文

 いつもと変わらぬ冷静な表情。MF中村俊輔(セルティック)が練習を振り返った。「攻撃の形を確認した。攻撃が終了したら、戻りながら(選手間で)要求し合ったり気が付いたことを言い合ったり」。前日同様、FW陣には「突っ込め」と指令。「トップ下真ん中ぐらいでボールをもらいに来たってダメ。危険なところに走り込んで危険なところにボールをほうり込まなきゃ」。以前、「予選には予選の戦い方がある」と話していた。FW陣の動きがカギになる。

◆右肩痛で本調子ではないDF闘莉王(浦和)

 「まだ痛い。きょうはいろんな確認をした。勝つことが一番大事」


■クレーン車

 通常は、重たいものをつり上げて、垂直、水平方向に移動させる機械。一般的に、小さいものでは2000万円前後、大きいものでは6000万円前後とされている。この日、使用されたのは、約1メートル四方のスペースに人が乗るもので、どちらかといえば小型ながら、高所での作業が可能なタイプ。