2008年05月15日 更新
世界選抜戦のチケット6万枚売れた!中田氏、王様人気健在!

910日ぶりの国内ピッチで2アシストを記録した中田氏。実力、人気とも健在だ(撮影・大里直也)

中田氏の“復帰試合”には1000人を超えるファンと約200人の報道陣が詰めかけた(撮影・大里直也)
サッカー元日本代表MFの中田英寿氏(31)が14日、日本選抜「ジャパン・スターズ」の一員として、J1東京Vとの練習試合に出場。05年11月16日のアンゴラ戦以来となる国内ピッチで2アシストを決め、ブランクを感じさせない存在感を示した。自ら主催する6月7日の世界選抜戦「+1フットボール・マッチ」(日産ス)の前売りは、Jリーグ動員記録を抜く驚異の約6万4000枚に到達。プレー、人気ともに健在だ。
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“王様”が帰ってきた。05年11月のアンゴラ戦以来910日ぶりの国内でのユニホーム姿に、東京都稲城市のヴェルディ・グラウンドが「ヒデーッ!」「ナカタァ!!」の大歓声に包まれた。長髪を後ろに束ね、ピッチに現れた中田氏は、熱い視線の中で、まばゆいばかりに輝きを放った。
「僕自身、動けていないと思う。もう少し練習したい。まだ3、4割ですね」。言葉は控えめだったが、蘇った“キラーパス”は鮮やかだった。
30分ハーフの試合にトップ下で先発すると、前半15分、中央からDFの間を抜くパスで沢登氏の先制点をアシスト。後半2分にも、ドリブル突破から松原氏の追加点をアシストした。誰より運動量は豊富で、激しいタックルも健在。控え組中心ながら現役J1トップチーム相手に、自軍の全得点を演出してみせた。
06年ドイツW杯を最後に引退し、世界を旅してきた中田氏は、貧困、環境問題への関心を呼びかけるため、6月7日の世界選抜戦を企画した。この日は同戦に出場するジャパン・スターズから11人を集めての調整試合。場所、日時を事前告知していないにもかかわらず、ファン約1000人、報道陣は海外を含め約200人が集結した。
“中田人気”の裏で、さらなる驚くべき事実も判明した。5月9日から一般発売されている世界選抜戦のチケットが、すでに6万3921枚を売り上げたというのだ。
Jリーグ戦記録、06年12月の浦和−G大阪(6万2241人)を上回り、04年チャンピオンシップ(現在は廃止)でのJ最多記録(6万4899人)更新も確実。中田氏しか出場選手が発表されていない中、日本サッカー史上最多動員の02年日韓W杯決勝・ブラジル−ドイツ(6万9029人)にも迫る勢いとなっている。
実力、人気とも健在の男に、世界選抜戦でも監督を務める日本協会・釜本邦茂副会長も「現役時代を彷彿とさせるプレー。意気込みを感じた」と感嘆したが、中田氏は「社交辞令」とキッパリ。「見に来てくれる方、テレビを介して見てくれる人に喜んでもらうことが第一。みんなにはもっと(練習しろと)いいたい」。味方にも厳しい“中田節”も蘇った。
次は本番。中田氏がさらなる大観衆を、そのプレーで魅了する。
(志田健)
★NAKATA TALK
−−練習試合を終えて
「こういう機会を設けてくれた東京Vの人たちに感謝したい。集まってくれた選手にも感謝したい」
−−試合内容は?
「負けてしまったのが非常に残念。ただ、個人個人思うところはあると思う。僕自身、もっと動けないといけない。もう少し練習したい」
−−周りの選手は?
「一度、代表とかでやった選手なので知ってるし、非常に楽しかったですね」
−−本番を見に来るファンに
「まず第一は試合を楽しんでもらうこと。そうならなければ意味はない。その上で、解説的に映像をHPとかで流して、少しでも(世界の問題を)考えてくれれば(試合を企画した)価値はあると思う」
−−相手のワールド・スターズ(世界選抜)も豪華?
「そうなるように全力で集めてます。ただ、相手より自分たちがどれだけできるかが大事。勝利チームにはMVPとかも設けようと思っているので、自分がやる限りは自分でゲットできるように頑張りたい(笑)」
★ラモス氏絶賛「復帰して」
試合を見守った東京V・ラモス瑠偉エグゼクティブディレクター(51)は、中田氏のプレーを絶賛。「旅人なんかやっている場合じゃないよ。(現役に)復帰してほしいね。彼の体を見れば2カ月で戻るよ。本気でいっているんだ」。6月7日の“本番”についても「呼ばれればもちろん出る。何ならピッチ上で(東京V入団の)契約書を書いてもらおうかな」と熱烈ラブコール。所属事務所関係者は「東京V入団? ありえません。今後も旅を続けます」と苦笑していた。
★来月の本番で着用 ユニホーム発表
『+1フットボール・マッチ』で中田氏ら「ジャパン・スターズ」と世界選抜「ワールド・スターズ」が着用するユニホームがこの日、発表された=イラスト。中田氏自らデザインを監修。アディダス・ジャパン製で、子供の命を象徴する「赤」、貧困撲滅を訴える「白」、環境保全を表す「緑」の3色が基調。この日は練習試合用に作られた緑が基調のユニホームでプレーした。
■プラス・ワン・フットボール・マッチ
ジャパン・スターズVsワールド・スターズの正式名称。世界の問題解決を呼びかける『TAKE ACTION! 2008』の一環として「なにかできること、ひとつ。」を合言葉に行う『+1キャンペーン』の目玉企画。4月16日から中田氏の公式HP、スポンサー公式HPで先行販売が始まり、初日だけで1万2000枚を販売。5月9日から一般販売が開始された。指定席3000円、自由席大人2500円、同小中1000円。全国のチケットぴあなどで、残り若干数が販売中。







