2008年05月11日 更新

千葉、や〜っと勝った!!ミラー新監督の前で初笑い

後半12分、自陣ゴール前で千葉・下村は、京都・田原のオーバーヘッドが頭を直撃

後半12分、自陣ゴール前で千葉・下村は、京都・田原のオーバーヘッドが頭を直撃

待ちわびた勝利に沸くスタンドに向け、下村は勝利の雄たけび(撮影・大橋純人)

待ちわびた勝利に沸くスタンドに向け、下村は勝利の雄たけび(撮影・大橋純人)

 J1第12節第1日(10日、千葉1−0京都、フクダ電子アリーナ)千葉が京都を1−0で下し、昨年10月6日の甲府戦(小瀬)以来となるリーグ戦勝利。7日にヨジップ・クゼ前監督(55)を解任し、8日にアレックス・ミラー監督(58)を迎えた“電撃ショック療法”が早くも奏功した。

 記憶が飛んでも、構わなかった。千葉の主将、MF下村は後半12分、オーバーヘッドキックを狙った京都FW田原の足がもろに頭を直撃し、ピッチに倒れ込んだ。それでも、勝利だけを念じ、5分後には戦場に戻る。試合後は昨年10月6日の甲府戦以来、218日ぶりの白星に声が上ずった。

 「頭を打ってから、ピッチに入るまでの5分間、覚えてないんです。(勝ち試合の後、サポーター席に向かって行う恒例の)でんぐり返しも忘れていましたね」

 今季11戦未勝利(2分け9敗)の最下位チームに、ショック療法が効果をもたらした。7日にクゼ前監督を解任し、翌8日にはイングランドプレミアリーグの強豪、リバプールのヘッドコーチ、ミラー氏の監督就任を発表。腹心として沢入重雄ヘッドコーチ(45)も招請した。

 この日は、前節6日の浦和戦まで最終ラインでディフェンスリーダーをつとめた斎藤を、守備的MFの位置にあげる新布陣をテスト。後半23分、工藤の決勝ゴールは斎藤が相手とファイトして、こぼれ出たボールが起点だった。

 新監督はリバプールの全日程が終わる前にもかかわらず、クラブの了解を得てこの日来日。当初は試合直前の来場予定だったが、「ウオーミングアップから見たい」という同監督のたっての希望で開始1時間以上前に会場入りし、選手の動きに目を光らせた。その熱意がチームに伝染。なかなか勝てない焦りから采配(さいはい)批判が飛び出し、選手同士のけんかまで発生した惨状を勝利がひとまず収束させた。

 「本日の試合は選手が類まれな努力をして勝った試合。サッカーはチーム一丸となって試合をすることが大事」と観戦したミラー新監督。名門のエキスを注入して、2部落ちの経験がない千葉のプライドを復活させる。

(林健太郎)

◆ミラー新監督の代行で指揮をとった千葉・沢入ヘッドコーチ

「(初のJリーグさい配は)楽しい場でもあるし、責任を負わなければいけない立場。選手が“勝つために”というキーワードを曲げずにやってくれた」