2008年05月09日 更新
稲本、同点演出サムライパス!長谷部と初の顔合わせ実現

前半、先発出場し競り合うフランクフルトの稲本(共同)
【フランクフルト8日=円賀貴子通信員】ブンデスリーガで、MF稲本潤一(28)が所属するフランクフルトと、MF長谷部誠(24)のウォルフスブルクの『日本人対決』が7日、実現した。稲本は守備的MFでフル出場、長谷部は右MFで先発して後半20分に交代したが、ともに見せ場を披露。試合はウォルフスブルクが後半34分に勝ち越し、3−2で勝利した。
◇
2人のサムライが、肩を組んで健闘をたたえ合った。岡田ジャパンも熱視線を送る稲本、長谷部が、ドイツの同じピッチで大奮闘。ともに抜群の存在感を示した。
「長谷部のプレーは初めて見たんですけど、やっぱり技術がしっかりしていますし、運動量が多い。しっかりボールがキープできていて、怖さがあった。すごく良いプレーヤーだと思う」。稲本がそう絶賛すれば、長谷部も「対決を楽しみにしてました。稲本さんはやっぱりすごくいいプレーヤー。僕らの攻撃をつぶしてたし、フランクフルトの中で1、2を争ういい選手だと思う」。互いのプレーを認め合った。
最初にゴールを脅かしたのは長谷部だった。後半5分、22メートルの距離から、こぼれ球を左足でズドン。惜しくもバーに阻まれ「入んなきゃいけないですね」と悔しがったが、4万5300人を詰め込んだスタンドを沸かせた。1月にJ1浦和から移籍した“ルーキー”は、気後れすることなく積極的に攻め続けた。
欧州リーグの先輩も負けていない。イングランド、トルコ、ドイツと渡り歩いた稲本は、1−2で迎えた後半17分、絶妙なスルーパスで同点ゴールの起点に。「コンディションは上がってきてるし、1対1で負けてないと思う」と敗戦にも手応えを口にした。初対決の2人が競り合うシーンはほとんどなかったが、それぞれが輝きを放った。
3月には日本代表スタッフが現地視察に訪れるなど、代表入りが注目される2人。長谷部には、今月のキリン杯で招集の可能性があるとのレターが、クラブ側に送付されてきた。また、故障を抱える稲本についても、岡田監督は体調に不安を示しながらも、将来の招集に含みを残している。
3月26日のW杯アジア3次予選、バーレーン戦(マナマ)に0−1で敗れるなど、もがき苦しむ岡田ジャパン。ブンデスリーガで躍動を続ける2人は、勝負どころで救世主となりうる存在だ。

後半、ヘディングで競り合うウォルフスブルクの長谷部(右)(共同)
★ウォルフスブルク、UEFA杯へ望み
ゴールを奪えなかった長谷部だが、チームは勝って来季の欧州連盟(UEFA)カップ出場に希望をつないだ。「次も勝ち点3を取れば、ちょっと面白くなる。手の届く目標になったので、それを意識して次も勝ちたい」。中2日で迎える10日のシュツットガルト戦(ホーム)に向け、気持ちを新たにしていた。







