2008年05月01日 更新
「死ね」発言否定!西村雄一主審、異議唱えた選手“侮辱”

29日の試合で大分の鈴木(右)から抗議を受ける西村主審。「死ね」発言は否定した
4月29日のJ1・FC東京−大分戦(味スタ)で、西村雄一主審(36)が試合中、選手に暴言を吐いた問題について、同主審が大分の選手が主張する「死ね」との発言を否定していることが30日、明らかになった。ただ事態を重く見た日本サッカー協会、Jリーグは共同で本人らへの事情聴取などを開始。調査結果によっては、処分も検討されることになる。
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29日のFC東京−大分戦の試合中に、大分のDF上本が西村主審から試合中に「黙れ」「死ね」などと暴言を吐かれたとされる問題で、同主審が完全否定していることが明らかになった。日本協会幹部によると、松崎康弘審判委員長がこの日朝、西村主審に電話などでヒアリング調査をしたところ、「言ってないです。別の言葉を聞き間違えた可能性もある」との説明を受けたという。
大分側はこの日、「死ね」発言について、Jリーグに報告書を提出する意向であることを表明。試合を担当したマッチコミッショナーの報告書にも、選手が主審に『死ね』といわれたとする大分側の主張が含まれていることも分かった。
また日本協会は大分側の正式な抗議を待たずに調査に乗り出した。田嶋幸三専務理事は「協会としても重く考えている。しっかり調べて対処したい」とのコメントを発表。Jリーグの鬼武健二チェアマンも「早急に対処しないといけない。早くやりますよ」。3日にJリーグ第10節を控えるため、日本協会、Jリーグは5月1日にも西村主審から事情聴取し、対応を検討する。
同主審は同戦で大分に計6枚のイエローカードを提示。DF森重、FW前田の2選手を退場処分にした。大分は0−1で敗れた。
「不祥事が多い? よろしくないこと。きちっと対応しないといけない」と鬼武チェアマン。柏の日本代表候補MF茂原容疑者の逮捕などで揺れるJリーグ。本人が発言を否定し“水掛け論”になれば、真相が分からずじまいになる可能性もあるだけに、映像などでの確認も含めた早急な対応、結論が求められる。
■キャリアに影響?
西村主審は04年に、プロ審判「スペシャルレフェリー」の資格を取得。07年9月のU−17W杯で、日本人として初めて国際サッカー連盟(FIFA)主催の世界大会決勝で笛を吹いた。 一方で、4月7日のJ2・甲府−C大阪戦では、甲府DF池端を人違いで退場処分にし、後日、処分が取り消されることもあった。 アジア連盟のエリート審判員にも選ばれている同主審は、10年W杯南アフリカ大会のレフェリー有力候補。今後の影響も懸念されるが、AFC理事で日本協会の小倉純二副会長は「選手を侮辱したこととレフェリングは別の判定。影響はない」との見解を示した。
★協会、Jリーグに問い合わせ殺到
今回の暴言問題に対してサポーターからも日本協会、Jリーグに対して問い合わせの電話が入った。『ファミリーJOINデイズ』と銘打ってゴールデンウィーク中の家族での観戦を呼びかける中での問題の多発に、鬼武チェアマンは「Jリーグはより前に前に進んでいかないといけない。改めてよく話し合いたい」と意識の徹底を図る意向を示した。
★「死ね」発言あった!大分、報告書提出
大分の原靖強化部長は30日午後、大分市内の球団事務所で監督、選手らの事情聴取を行った後、当該選手が「『死ね』という発言があった」と証言したことを明らかにした。1日午前中にもJリーグに報告書を提出する予定。
具体的な選手名や状況については明言を避けた原強化部長は「本人は(暴言は)『あった』と言っている。これは尊厳にかかわること。事実確認をし、報告書を提出した上でリーグ側の対応を待ちたい」と話した。







