2008年04月30日 更新

浦和・闘莉王、2戦連発で逆転勝利 決めれば“不敗”継続

2戦連発の闘莉王。首を伸ばしてヘディング弾(撮影・大橋純人)

2戦連発の闘莉王。首を伸ばしてヘディング弾(撮影・大橋純人)

 J1第9節第1日(29日、浦和4−2札幌、埼玉)浦和は日本代表候補MF田中マルクス闘莉王(27)の2戦連発などで、札幌に4−2逆転勝利。名古屋と勝ち点19で並び、得失点差で暫定首位に浮上した。今季5得点の闘莉王は得点ランク2位タイ。

 誰もこの男を止めることはできない。闘莉王が値千金のヘッド弾を突き刺した。

 2度目のリードを奪われた直後の前半28分、FW梅崎の左CK。相手に体を寄せられて体勢を崩すも、亀のように首を伸ばして頭で合わせて2戦連発。今季5点目で、名古屋FWヨンセンに続き、得点ランク2位タイにまで浮上した。

 これで悪い流れを断ち切った浦和は後半、FWエジミウソンが2得点。終わってみれば2戦連続4得点の逆転勝利。得点を決めた試合は19勝1分けと、闘莉王の不敗神話も継続させた。

 「最初はいろいろなトラブルがあったけど、サポーターも含めてもう一回はい上がって、戦えるレッズにしたいという気持ち。いまはその意思統一ができている」

 殊勲の闘将は屈託のない笑顔を浮かべた。

 1メートル85の長身を生かした攻撃参加は、J屈指の破壊力を誇る。今季5得点のうちヘディングで4点。当然、相手チームのマークも厳しくなり、「前を向かせてくれないし、上がったときはマークがついてくる」。だが、「前にいく気持ちが強すぎて裏を取られることもあるけど、やっぱり一番大事なのは気持ち。前に行くんだという気持ちがオレを動かしている」と誰よりも強い闘争本能で、ゴールを狙い続ける。

 ボランチでの先発は7試合目。本職ではないとはいえ、ピッチでは絶対的な存在感を発揮している。離脱中のMF鈴木とMFポンテが復帰するまでの期間限定となる可能性も高いが、結果を出しつづけているとあって、エンゲルス監督は今後の起用法について明言を避けた。

 首位・名古屋が敗れたため、浦和は暫定ながら今季初の首位浮上。その原動力は間違いなく闘莉王だ。

(千葉友寛)

★左足違和感で休養、田中達「大丈夫」

 ベンチ入りする予定だった浦和FW田中達は、左足の違和感のため大事を取って札幌戦のメンバーから外れた。スタンドから観戦した田中達は、「昨日の練習のとき左足に力が入らなくなった。でも、次は大丈夫だと思います」。また、発熱とへんとう腺の腫れで離脱していたMF鈴木は、この日から練習を再開。17日のG大阪戦(埼玉)での復帰を目指す。

(埼玉)

◆2得点で逆転勝利に貢献した浦和FWエジミウソン

 「ここ5試合ゴールがなかったのでゴールが欲しかった。チームの勝利に貢献できてよかった」

◆4点目をアシストした浦和FW高原

 「前半はよくなかったけど後半はキープもできたし、見ている人も面白かったと思う」

◆右鎖骨と右足首を痛めながらもフル出場、ゴールも決めた浦和DF阿部

 「シュートはヒットしてない。変なスピンがかかって芝で変化したと思う。ラッキーだった」