2008年04月24日 更新
岡田ジャパンの若武者・19歳香川が“鮮烈デビュー”

ドリブルで攻め上がる香川(右)。平成生まれが日本代表の救世主となる(撮影・財満朝則)
日本代表候補合宿(23日、千葉県内)岡田ジャパンが筑波大と練習試合を行い3−0勝利。A代表候補初招集の若武者、MF香川真司(19)=C大阪=が先制点を決める“鮮烈デビュー”を飾った。岡田武史監督(51)も香川を絶賛し、5月末のキリン杯で新顔のメンバー入りについて「1人、2人ではない」と多数招集を明言。平成生まれの『シンジ』に救世主の期待がかかる。合宿はこの日で3日間の日程を終えた。
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平成生まれ初のA代表候補が、初の対外試合でいきなり魅せた。右MFで先発した香川が前半8分、ゴール前への浮き球に快足で飛び出し、左足先制弾を流し込んだ。
「ゴールはいい形。結果としては良かった」。前夜は緊張して寝付けなかった若武者が輝いた。
岡田監督も上機嫌だ。「1人、2人じゃなく、もう少し入ってくれるんじゃないかな」と11人の初招集選手をW杯予選の前哨戦、5月末のキリン杯で多数登用することを明言した。
特に香川には「センス、技術は素晴らしい」と破顔一笑。22日の練習で年上のDF徳永を張り倒したことも「メンタル面でもタフだと思った」とゾッコン。10年南アW杯本大会を見据えた“経験”のはずが、救世主の座をつかむ可能性すら浮上した。
「ゴールはしたけど、45分間ちゃんと仕事をしたかった」。前半終盤の息切れを反省する姿も頼もしい。MF小野を18歳でフランスW杯に抜擢(ばってき)した指揮官の下、同じ名を持つ『平成生まれのシンジ』が希望の光を灯した。
(志田健)
★どっちが優先?
香川、長友がキリン杯に招集された場合、同時期の反町ジャパンが出場するトゥーロン国際大会に参加できない問題が浮上する。U−23日本代表の反町監督は、これまでA代表優先を明言。ただ、北京五輪出場国が多数参加する重要な前哨戦に、主力が参加できないのは痛い。日本協会・小野技術委員長は「選手自身にとって一番いい方法を考えたい」と、今後は所属クラブなどと話し合い、結論が出される見込みだ。
★“岡田流”手応え「意識してくれた」
岡田監督は新戦力発掘に加え、“岡田流”導入にも手応えを示した。守備意識について「ディフェンスの連動性、中盤から前のサポートの速さは完璧ではないが、意識はしてくれた」と笑顔。「最低やるべきことをノルマみたいに課した。グラウンドを見る限りはやろうとしてくれている」と、選手個々の判断を重視する“オシム流”から、監督が“解答”を示す手法への転換に自信を見せた。
★6月は長期遠征
合宿打ち上げ後、岡田監督は千葉県内の宿舎に戻って早速スタッフ会議を開催した。合宿の振り返りと、今後の日程の調整を行った。同会議では、6月7日のオマーン戦、14日のタイ戦と続くW杯予選アウェー2連戦の際に、オマーンから直接タイへ向かうことを確認。時差、気候への対応を早めるため、計画していた途中の帰国をやめ、約2週間の長期遠征となることが決まった。
★巻、右ひざ打撲も軽傷
FW巻(千葉)が試合中の競り合いで負傷。担架でピッチから運び出され、松葉づえ姿で病院に向かった。代表ドクターの診断は右ひざ打撲で、全治は1週間から10日程度。「あのがんばり屋があれだけ痛がるんだから」と腱断裂などの重傷を心配していた岡田監督だが、W杯予選に影響する長期離脱は避けられた。ただ、週末のJリーグ戦の欠場は濃厚になった。







