2008年04月22日 更新

岡田ジャパン、不安な合宿スタート…高原ら辞退で攻守の要欠く

 日本代表候補合宿(21日、千葉県内)岡田ジャパンが候補合宿を開始。しかし攻守の要、DF中沢佑二(30)=横浜M、FW高原直泰(28)=浦和、MF鈴木啓太(26)=浦和=が参加辞退する誤算が生じた。ミーティングの内容に“かん口令”を敷くなど、緊迫感を漂わせる岡田武史監督(51)の下、6月の“W杯予選月間”へ、不安な再スタートとなった。

 暮れなずむ千葉の街に不安の影が落ちる。不動のセンターバック中沢、A代表デビューから27戦連続先発中で「代わりは見当たらない」と指揮官から信頼される鈴木、そしてエース高原。FW、MF、DFのキーマンが図ったように揃ってアクシデントに見舞われた。

 「誤算? それはない。中沢も絶対的な選手だが、30歳を過ぎていつ何が起こるか分からない。中沢がいないと“手”がないでは困る」。それでも、岡田監督は強気な言葉を口にした。

 確かに3人とも週末のJリーグ戦には間に合う公算で、6月のW杯予選出場への影響はない。しかし、ただでさえ中心選手の多い鹿島、G大阪勢がアジアCLで、さらに6月のW杯予選では主力となるMF中村俊輔ら欧州組が不在の合宿。W杯予選(2試合)に出場した選手8人を欠く。厳しい日程の合間に組み入れた努力も空しく、効果が半減しかねない状況だ。

 3月のW杯予選・バーレーン戦の敗戦後、“オレ流”を宣言した岡田監督。“オシム流”との融合から、堅い守備で結果を重視するサッカーへの転換が徹底される、分岐点になるべき合宿だった。

 練習前の約30分のミーティングでは「(予選次戦の)オマーン戦は勝ちに行く。新しいメンバーもいるし、まとまっていこう」と訓示し、「ハードワーク」への意識を徹底。ホワイトボードを使った攻守の細かい確認まで行った。「今回はチームコンセプトの確認と選手選考を兼ねている」。しかし各位置の要が不在では悪夢のバーレーン戦の反省もままならない。

 そんな誤算の影響からか、指揮官はピリピリムードも漂わせた。ある選手は「かん口令が敷かれました」と、ミーティング内容を報道陣に漏らさないよう指示されたことを証言。国際試合前ならいざ知らず、今回は3日間の短期合宿。発言とは裏腹に緊迫感が高まる。

 「選手ができることは日頃のコンディション管理、練習への集中、試合でベストを尽くすこと。今回、練習会だと思ってきたなら考え直してほしい」と選手にも厳しい姿勢を求める指揮官。不安とピリピリ感を漂わせる中での岡田ジャパンの再スタートとなった。

(志田健)

★19歳・香川が阿部に弟子入り!

 初招集された19歳のMF香川(C大阪)が、DF阿部(浦和)に弟子入り。自ら話しかけ、帝王学を吸収した。「ユースW杯とか五輪の話を聞いた。いい経験になっていると。いい話が聞けました」。前日の試合出場を考慮され、磐田、浦和勢とともに別メニューで初日は終了。22日から本格的な練習が始まる。「3日あるのでいろいろ話をしたい」。対話から先輩の経験と技術を吸収し、成長への糧にしていく。

★寺田「吸収したい」

 32歳での初招集となった1メートル89の長身DF寺田(川崎)は、「(同僚の)山岸にパンツとスパイクだけ持っていけば大丈夫だといわれたけど、不安なので靴下も持ってきました」と戸惑い気味の合流。「みんなからいろいろなことを吸収したい」と日本屈指の高さを誇る遅咲きDFは謙虚な姿勢で生き残りを目指す。

★茂原「いつも通り」

 初招集のMF茂原(柏)は、「意気込み? とくにありません。いつも通りやるだけです」と淡々と話した。甲府時代に監督だった大木コーチからは「がんばれよ」と肩をたたかれた。06年3月に女性宅に侵入したとして逮捕(不起訴処分)された過去を持つ男は、恩師の後押しを受けて、代表選手として新たなスタートを切った。

◆岡田ジャパン初招集のDF闘莉王(浦和)

「けがなく合流できた。新鮮な気分。いい雰囲気です」

◆4年10カ月ぶり復帰のFW永井(浦和)

「すごい明るい雰囲気でいいと思う」

◆横浜M時代の“まな弟子”として岡田ジャパン初招集のDF栗原(横浜M)

「岡田さんには、この前の(Jリーグの)試合のこととか聞かれました。ちょっとは成長したかなと思う。まあハードル低いところから始まってるので」

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 日本代表候補合宿(21日、千葉県内)岡田ジャパンが候補合宿を開始。しかし攻守の要、DF中沢佑二(30)=横浜M、FW高原直泰(28)=浦和、MF鈴木啓太(26)=浦和=が参加辞退する誤算が生じた。ミーティングの内容に“かん口令”を敷くなど、緊迫感を漂わせる岡田武史監督(51)の下、6月の“W杯予選月間”へ、不安な再スタートとなった。

 暮れなずむ千葉の街に不安の影が落ちる。不動のセンターバック中沢、A代表デビューから27戦連続先発中で「代わりは見当たらない」と指揮官から信頼される鈴木、そしてエース高原。FW、MF、DFのキーマンが図ったように揃ってアクシデントに見舞われた。

 「誤算? それはない。中沢も絶対的な選手だが、30歳を過ぎていつ何が起こるか分からない。中沢がいないと“手”がないでは困る」。それでも、岡田監督は強気な言葉を口にした。

 確かに3人とも週末のJリーグ戦には間に合う公算で、6月のW杯予選出場への影響はない。しかし、ただでさえ中心選手の多い鹿島、G大阪勢がアジアCLで、さらに6月のW杯予選では主力となるMF中村俊輔ら欧州組が不在の合宿。W杯予選(2試合)に出場した選手8人を欠く。厳しい日程の合間に組み入れた努力も空しく、効果が半減しかねない状況だ。

 3月のW杯予選・バーレーン戦の敗戦後、“オレ流”を宣言した岡田監督。“オシム流”との融合から、堅い守備で結果を重視するサッカーへの転換が徹底される、分岐点になるべき合宿だった。

 練習前の約30分のミーティングでは「(予選次戦の)オマーン戦は勝ちに行く。新しいメンバーもいるし、まとまっていこう」と訓示し、「ハードワーク」への意識を徹底。ホワイトボードを使った攻守の細かい確認まで行った。「今回はチームコンセプトの確認と選手選考を兼ねている」。しかし各位置の要が不在では悪夢のバーレーン戦の反省もままならない。

 そんな誤算の影響からか、指揮官はピリピリムードも漂わせた。ある選手は「かん口令が敷かれました」と、ミーティング内容を報道陣に漏らさないよう指示されたことを証言。国際試合前ならいざ知らず、今回は3日間の短期合宿。発言とは裏腹に緊迫感が高まる。

 「選手ができることは日頃のコンディション管理、練習への集中、試合でベストを尽くすこと。今回、練習会だと思ってきたなら考え直してほしい」と選手にも厳しい姿勢を求める指揮官。不安とピリピリ感を漂わせる中での岡田ジャパンの再スタートとなった。

(志田健)

★19歳・香川が阿部に弟子入り!

 初招集された19歳のMF香川(C大阪)が、DF阿部(浦和)に弟子入り。自ら話しかけ、帝王学を吸収した。「ユースW杯とか五輪の話を聞いた。いい経験になっていると。いい話が聞けました」。前日の試合出場を考慮され、磐田、浦和勢とともに別メニューで初日は終了。22日から本格的な練習が始まる。「3日あるのでいろいろ話をしたい」。対話から先輩の経験と技術を吸収し、成長への糧にしていく。

★寺田「吸収したい」

 32歳での初招集となった1メートル89の長身DF寺田(川崎)は、「(同僚の)山岸にパンツとスパイクだけ持っていけば大丈夫だといわれたけど、不安なので靴下も持ってきました」と戸惑い気味の合流。「みんなからいろいろなことを吸収したい」と日本屈指の高さを誇る遅咲きDFは謙虚な姿勢で生き残りを目指す。

★茂原「いつも通り」

 初招集のMF茂原(柏)は、「意気込み? とくにありません。いつも通りやるだけです」と淡々と話した。甲府時代に監督だった大木コーチからは「がんばれよ」と肩をたたかれた。06年3月に女性宅に侵入したとして逮捕(不起訴処分)された過去を持つ男は、恩師の後押しを受けて、代表選手として新たなスタートを切った。

◆岡田ジャパン初招集のDF闘莉王(浦和)

「けがなく合流できた。新鮮な気分。いい雰囲気です」

◆4年10カ月ぶり復帰のFW永井(浦和)

「すごい明るい雰囲気でいいと思う」

◆横浜M時代の“まな弟子”として岡田ジャパン初招集のDF栗原(横浜M)

「岡田さんには、この前の(Jリーグの)試合のこととか聞かれました。ちょっとは成長したかなと思う。まあハードル低いところから始まってるので」