2008年04月18日 更新

セルティックV3へ俊輔、望み弾!首位と「1差」接近!

先制のミドル弾を決めた俊輔(共同)

先制のミドル弾を決めた俊輔(共同)

 【グラスゴー17日=佐々木誠通信員】セルティックのMF中村俊輔(29)が、16日のレンジャーズ戦(ホーム)で約30メートルのミドル弾を決め2−1勝利を演出した。世界最古のダービーマッチ『オールドファーム』に先発フル出場した俊輔は、マン・オブ・ザ・マッチも獲得するなど大活躍。首位レンジャーズとの勝ち点差を1とし、奇跡の逆転優勝へ望みをつないだ。

 世界クラスの実力を見せつけた。前半20分、ゴール前30メートルの距離から黄金の左足が炸裂。甲の外側に引っかけてけったミドル弾は、相手GKの意表をつきゴールに突き刺さった。俊輔はスコットランド最強チームの誇りを表すように、左胸のエンブレムをスタンドに示し、喜びを爆発させた。

 「レンジャーズ戦でいいプレーをするのはなかなか難しいからね。マン・オブ・ザ・マッチにもなったし良かった」

 同じグラスゴーを本拠とする首位の宿敵相手に貴重な先制弾。俊輔は笑顔をはじけさせた。消化試合は2試合多く、優位に立ったとはいえない。しかし、27日に再度の直接対決を控える中で勝ち点差は1。逆転優勝への望みはつないだ。

 実質的には“2ゴール”の活躍だった。後半25分、絶妙シュートをハンドで止められた。「1点損したね。ナイスクリアだよ」。一方で、貴重な勝利に地元紙には「ベストゴール? そういった方がファンも喜ぶ」とニヤリと笑ってみせた。

 そんな頼もしい男をストラカン監督も「ケガから復帰以来、素晴らしいパフォーマンスを示している」と絶賛する。欧州CL敗退後の不調などで地元メディアからいっせいに批判された指揮官。「プレーするのは選手」と責任を感じていた俊輔のゴールは、二人三脚で歩んできた“恩師”を苦境から救うものでもあった。

 「タイトル争い? そういうのは考えない。残りのゲームを全部勝つだけ」。リーグ3連覇、その後の岡田ジャパン初招集へ。日本のファンタジスタは走り続ける。

★乱闘で2選手がレッドカード

 16日のセルティック−レンジャーズの試合後、選手同士の乱闘が起こり、セルティックのスコットランド代表DFコールドウェル、レンジャーズの同国代表DFウィアーの2選手にレッドカードが出された。試合中、スタンドからレンジャーズのチーム医師にコインが投げつけられた件を含め、スコットランド・リーグ協会が調査し、両軍への追加処分を決める。

★俊輔、日本代表に刺激

 俊輔は劇的勝利から一夜明けた17日、チーム練習に参加。新顔が多数選ばれた日本代表について「代表はいいパフォーマンスをする選手が入るところ。そうやって刺激し合って、代表のレベルが上がればいいんじゃない」と歓迎した。リーグ戦終了後には自身の岡田ジャパン初招集も確実視されるが、「休めないよね。でも代表はオレの中で別だから。代表に入りたいと思ってマリノス時代からやってきたし、それは今も変わらない」と熱い思いを表した。

■横浜M復帰は?

 古巣の横浜Mは、俊輔復帰に向けた初交渉を来週にも開始する。齋藤正治社長、木村浩吉チーム統括本部長が21日にも渡英し、ピーター・ローウェル最高経営者らとのトップ会談を持つ。ただ、セルティック側は俊輔残留を明言しており、今夏の実現はほぼ不可能な状況。横浜M幹部は「金額提示などはない。まずはあいさつ」としており、将来的な本格交渉への布石とする考えだ。