2008年04月10日 更新
ジーコ監督夢破れる…フェネルバフチェ、チェルシーに敗退

後半、ランパード(中央)が2点目のゴール。ジーコ監督の野望を砕いた(ロイター)
欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦(8日=日本時間9日、ロンドン)ジーコ元日本代表監督(55)が率いるフェネルバフチェ(トルコ)は、チェルシー(イングランド)に0−2敗戦。2戦合計2−3で敗退が決まった。しかし同監督はブラジル代表FWロナウジーニョ(28)獲得という壮大なリベンジ構想を明かした。
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無念さを押し殺すように、“名将”は腕を組んだままピッチを見つめた。強豪相手に1勝1敗も、2試合合計2−3で敗退。「ここまで来られてよかったというより、残念な気持ちの方が強い。もっと冒険を続けたかった」。ジーコ監督は穏やかな口調で振り返った。
ホームで2−1勝利を収め、引き分けでもトルコ勢初の4強入りを果たせた。しかし前半4分、ドイツ代表MFバラックに頭で決められると、堅守の相手に苦戦。同監督は「先制され、流れが変わった。相手が引いて守り始めたので、戦術的変更が必要になった」と開始早々の失点を悔やんだ。
ただ、ここまでの快進撃は見事だった。シュート練習を中心としたメニューなど日本代表監督時代と変わらない手法で、勝利に導いた。「選手と常にともにいられるクラブの監督なら理想が実現できる」という同監督への高い評価は、スタンドからの「ありがとうジーコ」コールが証明した。
来季の“リベンジ”へ、壮大な構想も明かした。「ロナウジーニョはほしい選手。われわれが上を目指していくなら、彼のように違いを生み出せる選手が必要だ」とスペイン紙マルカにこう明言。財政的に恵まれたチームだけに、実現は決して夢物語ではない。
「来季もここに戻ってくるため、全力を注ぐべき戦いが残っている」。まずは首位を走る国内リーグの2連覇で、欧州CL出場権を獲得。そして、その先にさらなる“奇跡”がある。
■最近のロナウジーニョ
右太もも肉離れで今季中の復帰が絶望的。ライカールト監督との確執、体調不良などで今季リーグ31試合中13試合にしか出場しておらずバルセロナ退団が確実視されている。欧州各紙は移籍先としてACミラン、チェルシー、マンチェスターCを挙げている。一方、実兄で代理人のロベルト・デ・アシス氏はこの日、スペインのサッカー誌に「契約は2010年まで。私はどこも(移籍先を)探していない」と強調しながら、「決断は静かになされるべきだ」と最終的な結論がまだ出ていないことをにおわせた。
★チェルシー逆転で4強
第1戦を1−2で落としたチェルシーが、国内リーグ79試合連続無敗の地元で完封勝利。ここ5季で4度目の準決勝進出を果たした。前半4分、MFランパードの右FKにMFバラックが頭を合わせて先制。後半42分にMFエシエンが折り返したボールを、ランパードが至近距離から決めた。次戦の相手となるリバプールとはここ4季の準決勝で3度目の対戦。04−05年と昨季、ともに敗れているが、グラント監督は「まずは目標の4強入りを果たせて安心した」と笑顔をみせた。
■欧州CL(チャンピオンズリーグ)
欧州各国リーグの上位クラブによって『欧州最強』を争う大会。予選勝ち上がり16クラブとシード16クラブの計32クラブが8組に分かれて1次リーグを戦い、各組上位2チームが決勝トーナメントに進出する。1次リーグからホーム&アウェー方式で行われ、決勝のみ一発勝負。今季は5月21日にモスクワで開催予定。昨季優勝はACミラン(イタリア)。優勝チームは12月に日本で行われるクラブW杯に出場する。







