2008年04月09日 更新
鹿島、勝率100%田代弾で北京国安ブッ潰す ACL第3戦

春の嵐の中、北京国安戦に向けて練習するFW田代
エースの“常勝神話”がJ王者を勝利に導く。鹿島は9日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグF組、第3戦・北京国安(中国)戦(ホーム)を迎える。リーグ戦で2戦連発と調子を上げている日本代表FW田代有三(25)は意欲十分。鹿島入団以来、田代が決めればチームは23戦全勝。今回も自身のゴールで相手をたたきのめすつもりだ。
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前日会見に臨んだ(右から)鹿島の田代、オリベイラ監督、北京国安の李章洙監督、MF陶偉
横殴りの雨に、風速10メートル超の強風。ボールをければ、大きな水しぶきが体を包む。最終調整には全く適さない悪天候。それでも、田代は翌日に控えた決戦に、自信をみなぎらせた。
「(北京国安は)守備が安定していて失点が少ない。そこをこじ開けられれば、相手は焦るだろうし、先制点は大事になると思う」
約1時間のミーティングで、北京国安を分析。その後、グラウンドで約1時間、ボール回しなど軽めの練習を行った。チームとして万全の対策をとってきた鹿島だが、田代自身も“007”となって相手選手の調査を進めていた。
2月の東アジア選手権でのことだ。岡田ジャパンの一員として中国・重慶に渡った田代にとって、代表デビューとなった大会。しかし、20日の中国戦では慌てるどころか、ひそかに北京国安戦も見据えていた。
「やる前から、北京の選手がいるのはわかっていた。ACLで当たると思っていた。よく覚えています」。その時のDF4人のうち北京国安の2選手のデータはインプットできている。
中国リーグの成績もチェック済み。「代表レベルの選手が多いですね」と、中国代表経験者が北京国安に7選手いることもきっちり把握している。試合前で多くは語らなかったものの、ビデオで見た北京国安の失点シーンについては「DFがついていけないところがあった」。自分なりに攻略の手応えをつかんで、9日の試合に臨む。
田代が鹿島に入団してから、得点を決めた23試合でチームは全勝している。不敗ではない。引き分けすらないのだから、正真正銘の「全勝」だ。
「勝つか負けるかで、予選を突破できるかが、半分以上決まってくる。一番大事な試合。国の代表としても、絶対に負けられない」。勝てば、8強入りがぐっと近づく一戦。得点王へ。いや、“常勝神話”を続けるため、頼もしいストライカーは虎視眈々(たんたん)とゴールを狙う。
(峯岸弘行)

完全防備の田代(左)とFWマルキーニョス(撮影・財満朝則)
★内田は寝坊で遅刻
鹿島は午前9時からミーティングを行い、相手チームの特徴を映像などで分析した。ところが、日本代表DF内田の姿がない。ミーティング終了間際にやっと到着した内田は「起きたら9時40分でした」。その後の練習には豪雨の中をハツラツとプレーし、北京国安との重要な一戦に「特に意識せず、いつも通りやりたい」と力を込めた。
★得点王も狙える
昨年のACLでは、MFポンテ(浦和)が5得点を挙げ、得点王として表彰を受けた。今年の田代はACL2試合で、すでに3得点。同僚のFWマルキーニョスが5得点とゴールを量産しているものの、十分に得点王も狙える位置にいる。
★敵将名指し警戒
北京国安が公式練習を行った。守備の中心は、東アジア選手権で、田代と同じピッチに立ったDF徐雲龍、張帥。攻撃陣は元広島のブラジル人FWチアゴら助っ人勢が要注意だ。ホンジュラス代表FWマルティネスは、国内リーグの5日の試合で右太ももを痛め、別メニューが続いていたが、この日は全体練習に合流。韓国人の李章洙監督は「あすの午前中の状態を見て決めたい」と話した。同監督は、警戒する選手にFW田代、マルキーニョス、MF小笠原、DF岩政を挙げるなど、こちらも研究済みの様子。
★中国メディア珍問連発
北京国安が6日に来日したのに合わせ、約10人の中国メディアが来日。この日の記者会見では、珍しい!?質問が飛んだ。「1年のクラブの予算は?」と聞かれたオリベイラ監督は、「私は現場の指揮をしている。予算に関する役割は専門的な人がいるので」と戸惑いの表情。田代にも「負けたらどうしますか?」と難しい!?質問が。「負けることは考えていない。負けてしまったら、そのとき考えます」と苦笑いを浮かべていた。
■田代 有三(たしろ・ゆうぞう)
1982(昭和57)年7月22日、福岡県生まれ、25歳。福岡大在学中の03年に大分、04年は鳥栖の特別指定選手として出場し、05年に鹿島入団。03年のユニバーシアード代表に選出されたが、各世代の日本代表には招集されなかった。代表デビューは08年2月の北朝鮮戦で、通算3試合0得点。J1今季5試合2得点、同通算55試合16得点(8日現在)。J2通算10試合1得点。1メートル81、77キロ。







