2008年03月28日 更新

岡田構想崩壊!バーレーン戦完敗で代表選考&戦術見直しへ

クロスに飛び込んだ大久保だったが合わせられず。岡田ジャパンは無得点で敗れた(撮影・財満朝則)

クロスに飛び込んだ大久保だったが合わせられず。岡田ジャパンは無得点で敗れた(撮影・財満朝則)

 26日の南アフリカW杯アジア3次予選第2戦・バーレーン戦(マナマ)に0−1で敗れた日本代表が27日、成田着の日航チャーター機で帰国。6月に集中開催される同予選の残り4試合に向け、岡田武史監督(51)は構想を大きく練り直す考えを示した。

 痛恨の敗戦後、現地に泊まらずチャーター機に飛び乗っての帰国。さすがに疲れた表情の岡田監督は、成田空港ロビーで今後の展望を明かした。

 「戦い方を含めて見直すことになる。高い月謝を払わされた感じ」

 イチから出直し。再就任から7戦目での初黒星を「考えていた最悪のシナリオ」と表現した。これまでの構想を完全に練り直さなければならぬほどの完敗。気温33度、ピッチ状態もまずまず。試合環境は事前の警戒ほど悪くなかったが、肝心の選手が躍らなかった。

 再就任後初の3−5−2システムに変更も中盤のMF山瀬、中村憲、鈴木が機能しない。4−4−2に比べ中盤が1人減ったとはいえあまりに低調。敵のマチャラ監督は「経験ない選手ばかり。アレックス(三都主)、中田(英寿)、中村(俊輔)もいない」と経験不足を指摘した。山瀬らは代表常連にみえるが、W杯予選はまだ2戦目でアウェーは初。DF阿部や今野も敵地での同予選は初。落ち着いてボールをつなげず、消極的にけり返すばかり。運動量も少ない。中東特有の異様な雰囲気にのまれた。

 「多少の選手の入れ替えは当然で、やり方、戦い方を変えようと思っている」。このままではダメ。岡田監督は夜、U−23代表のアンゴラ戦を国立で視察後も大きな“変化”の意思を示した。選手刷新、戦術変更…。具体的には「シーッ!」と人さし指を口に当ててぼかしたが、昨年12月の就任から3カ月。10日ぶりの東京は桜が咲いていたが、岡田ジャパンの開花予想は見当がつかなくなった。

(須田雅弘)

▼3・26バーレーン戦VTR

 日本の今予選初のアウェー戦。気温33度の中キックオフ。攻め手を欠く日本に悪夢が訪れたのは後半32分。相手の左からのクロスに飛び出したGK川口のパンチングはクリアしきれず、ゴール前のフバイルに頭で合わせられた。初採用した3バックも功を奏さず、過去4戦全勝していたバーレーンに初黒星を喫した。見せ場は後半25分、MF駒野の右からのクロスにFW大久保が飛び込み、日本サポーターから歓声が上がったシーンくらいだった。

★オシム前監督&川淵キャプテンが酷評

 オシム前日本代表監督が、バーレーンに敗れた日本代表を厳しく叱った。日本協会・川淵キャプテンが27日、25日に退院したオシム氏と千葉県内で対面。前夜の試合についても会話し「オシムとも話したけど、“走らないサッカーでは勝てるわけがない”とのひと言。考えて走るのがゼロに等しかった」と内容の一部を明らかにした。

 また川淵キャプテンによると、オシム氏は現在体重97キロで、自力歩行も多少可能に。5月末までには会見も開けそうだという。この日も国立競技場へ足を運んでU−23代表のアンゴラ戦を視察と元気なようす。また日本協会ではオシム氏に、育成部門の指導者に助言を与える立場への就任要請を計画している。

★高原、追加検査も

 右太ももの筋挫傷でバーレーン戦を欠場したFW高原(浦和)は帰国後、さいたま市内の浦和クラブハウスに直行。エンゲルス監督に「元気です」とあいさつした。その後、チーム医師と追加検査の必要性などを話し合った。「あしたの昼くらいまでに報告を聞く。みんなの話を聞いて判断したい」と同監督。全治は不明だが、30日の新潟戦(埼玉)欠場は確実で、4月2日の清水戦(日本平)、同5日の磐田戦(静岡ス)も微妙とみられている。

(大原)

★巻は練習場に直行

 FW巻(千葉)は成田空港から習志野市内の練習場に直行。チームとは別メニューながら、1時間以上、汗を流した。「いつもやっていることですよ」。

 オシム日本代表前監督の「休みから学ぶものはない」という教えを忠実に守った。時差6時間、約10時間のフライトによる疲れは隠せないが、黙々と走る姿に無得点に終わった猛省と並々ならぬ決意がみなぎった。

 「(バーレーン戦は)みなさんの期待がある中で結果を出せなかった。プレーしたのは選手ですし、その責任がある」。汚名返上のため、誰よりも早く切り替えた。

◆FW大久保(神戸)

 「終わったことやから。30日(Jリーグ磐田戦)は大丈夫じゃないですか」

◆GK川口(磐田)

 「相手を恐れすぎて、積極的なサッカーができなかった。W杯予選のプレッシャーをはねのけられなかった。同じ思いを2度としたくない」

★バーレーン地元紙が大々的報道「巨人を倒した!」

 日本の痛恨敗戦から一夜明けた27日、マナマの地元紙はバーレーンの歴史的勝利を大々的に報じた。ガルフ・デイリーニュース紙は「巨人を倒した!」の見出しで2面にわたって掲載。マチャラ監督の喜びの声を伝える一方、バーレーン国王や総理大臣がサッカー協会会長や選手らに賛辞を贈ったと報道した。バーレーン・トリビューン紙には「もはや敗北者ではない!」の見出しが躍った。アラビア語の地元紙では、バーレーンの勝利を主に1面から3面まで大展開した。

(マナマ=恵濃大輔)

★視聴率

 ビデオリサーチは27日、TBS系で26日に放送されたサッカーの南アフリカW杯アジア3次予選、バーレーン−日本戦(23時10分から)の視聴率が11.6%だったと発表した(関東地区)。