2008年03月27日 更新
岡田ジャパンが石油の国で油断した…バーレーンに敗戦で首位陥落

敵地バーレーンで、FW巻(右)は相手選手とヘッドで競り合ったが…

相手に先制ゴールを決められ、MF阿部(右)、DF駒野(左)は呆然
W杯アジア3次予選(26日、マナマ)日本はバーレーンに0−1敗戦。1勝1敗で勝ち点3はかわらず、バーレーンに抜かれて2組2位に後退した。岡田武史監督(51)は再就任後、初黒星。同予選の次戦は6月2日のオマーン戦(横浜国)。この6月に残り4試合を一挙に戦う。
(ペン・須田雅弘、恵濃大輔 カメラ・財満朝則)
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中東独特の大音量の音楽が鳴り響き、白装束がスタンドを埋める独特の雰囲気の中、ついに力尽きた。0−0の後半32分。ゴールライン寸前で粘ったFWイスマイールの左クロスをGK川口が左手を必死に伸ばして弾いたが、ボールは不運にもFWのフバイルの頭へピタリと入る形に。ヘディングは弱かったが、DF中沢の追走むなしくフワフワと日本ゴールへ吸い込まれてしまった。
「ミス絡みで出た失点。残念です。まだ予選はあるので、がんばりたい。最後は、油断して簡単にクロスをあげられ、ミスが出てしまった」
努めて表情を押し殺すように、岡田監督は試合を振り返った。
就任7戦目で初の3バック採用。アウェーを考慮した手堅い作戦を指揮官は選んだ。エース高原が右太もも裏負傷で欠場したFWは大久保と巻の2トップで送り出したが、中盤からボールが進まずシュートにも至らない。前半のシュートはわずかに2本。オシム前監督が貫いてきた攻撃的な4バックを捨てた影響は、確実に出ていた。
バーレーンは激しいアフターチャージを連発。前半だけで大久保が2度、阿部が1度ピッチに沈められた。それでも日本は、冷静さは失わず試合を運んだ。指揮官が心酔する孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦危うからず」との教えがある。戦闘をするうえでまずは自身を知り、敵を知ることが肝要との意。今月4日にドーハで行われたバーレーンの対カタール戦を0泊3日の強行日程でみずから極秘視察したのもそんな思いからだった。しかし、結果にはつながらなかった。
俊輔、稲本、高原と不参加選手、離脱者が相次いだのは不運ではある。ただ、それを跳ね返すだけの手だてがなかったのも事実。失点後にはDF阿部に代えてFW玉田を入れてFW3人態勢を敷いたが、ゴールは奪えないまま終了の笛。最低限の勝ち点1さえ、つかめなかった。
新生岡田ジャパン初黒星。2組首位をバーレーンに譲った。仕切り直しは6月の4連戦。欧州組もそろう陣容で、立て直しを図る。
■南アフリカW杯への道
アジア3次予選は20チームを4チームずつ5組に振り分け、ホーム&アウェーのリーグ戦を実施。各組上位2チームが9月6日からの最終予選に進出。最終予選は5チームずつ2組に分かれ、各組2位までが南アW杯出場権を獲得する。両組の3位同士はアジア5位決定戦を行い、勝者がオセアニア1位代表とのプレーオフにまわる。
★次は難敵オマーン戦
岡田ジャパンが次に迎える南アフリカW杯3次予選は、6月2日に行われる第3戦・オマーン戦(横浜国)。最新FIFAランク86位(日本は同36位)で、この日のタイ戦(アウェー)に1−0勝利し、1勝1敗で勝ち点3だ。これまでオマーンに4勝2分けの日本。GKアルハブシを中心とした堅守を、岡田ジャパンの攻撃陣が突き崩せるか。







