2008年03月17日 更新

浦和新監督にエンゲルス・コーチ…対話路線でチーム再生へ

会見で握手を交わす藤口社長(左)とエンゲルス新監督(撮影・大里直也)

会見で握手を交わす藤口社長(左)とエンゲルス新監督(撮影・大里直也)

 開幕2連敗のJ1浦和が16日、ホルガー・オジェック監督(59)の解任を発表した。ゲルト・エンゲルス・コーチ(50)が監督に昇格して指揮を執る。

 04年2月からコーチを務め、チームを知り尽くしているエンゲルス新監督は、さっそく独自のチーム再生プランを打ち出した。

 「(選手にはコーチのときと)同じアプローチでいきたい。個人で話もしたいし、ミニグループでも話をして、いろんな意見を聞きたい」。藤口社長とともに会見に出席した新監督は、流暢な日本語で話した。

 これまでも対話を重視して選手と監督の調整役を務めてきた新監督は、FW岡野が「ゲルトさんの華を咲かせたい」と話すように選手からの信頼も厚い。中村GMも「いまチームに必要な人心掌握術をもっている」と期待を寄せた。

 この日朝、藤口社長からの就任要請を了承。“初練習”後には、日本代表遠征でチームを離れるFW高原、MF鈴木、MF阿部と個人面談を行い、「簡単な説明をした」(エンゲルス監督)という。

 生活のリズムを合わせるため、練習を午前から、試合の行われる午後へ変更することや、非公開練習廃止を示唆。藤口社長が「少なくても今季はチームをみてもらう。複数年も視野に入れている」と長期政権を示唆するなか、“エンゲルス流”のチーム作りに着手した。

 「選手にも楽しくサッカーをやってほしいし、サポーターにも楽しんでほしい。戦術の前にそういう雰囲気を次の試合で出したい」

 次戦は20日のナビスコ杯・神戸戦(埼玉)。与えられた時間は少ないが、浦和が新監督のもと、ひとつになる。

(千葉友寛)

■ゲルト・エンゲルス

 1957年4月26日、ドイツ・デューレン生まれ、50歳。現役時代はボルシア・メンヘングラッドバッハなどでプレー。引退後はデューレン99のユースコーチ、兵庫・滝川二高コーチなどを経て、93年、横浜F(当時)のコーチとして入団。98年に監督就任し、同年の天皇杯を制したが、チームは消滅。99年に市原(現千葉)、00年からは京都で指揮を取り02年、天皇杯優勝。04年に浦和ヘッドコーチ就任。昨季のアジアCL優勝などに貢献した。