2008年03月16日 更新

バーレーン戦追加招集もぎ取った!ここぞの神戸・大久保弾!

オーバーヘッドシュートを放つなど、キレのある動きをみせた大久保(撮影・森本幸一)

オーバーヘッドシュートを放つなど、キレのある動きをみせた大久保(撮影・森本幸一)

 J1第2節第1日(15日、神戸4−1川崎、ホームズスタジアム神戸)右ひざ手術から復帰した神戸のFW大久保嘉人(25)が、本拠地開幕戦で前半ロスタイムに今季初ゴール。90分フル出場で1ゴール2アシストと大暴れし、4−1の今季初白星に貢献した。試合後には、南アフリカW杯アジア3次予選第2戦・バーレーン戦(26日・マナマ)の日本代表への追加招集が発表された。アジア王者の浦和は名古屋に0−2敗戦、開幕連敗発進となった。

 最後の一押しは、一緒にリハビリを頑張ってきた右足だった。前半ロスタイム、右DF石櫃からグラウンダーの高速クロス。走り込んだ大久保が、DF2人のマークにつんのめりながら、かかとで枠内へ押し込んだ。自ら復帰を祝う今季1号。両手を広げ、1万6000人の地元サポーターに“ただいま”を告げた。

 「絶対に勝ちたかった。でも、あんまりうれしくなかったですね。1点は1点ですけど、きれいな形のほうが、もっと気持ちいいですから」

 ニアサイドでMF古賀がGK川島を引きつけてつぶれ、絶好球が目の前へ。手術明けで38日ぶりの試合でも、嗅覚(きゅうかく)と巧みな位置取りはさすがだ。後半にはDFの股抜きスルーパスなど、FWレアンドロへアシスト2本を通した。松田監督から何度も交代の打診を受けたが、返事は「大丈夫です」。2月12日に右ひざを手術した男は90分間、ピッチに立ち続けた。昨年5位の川崎に、本拠地で圧勝。視察した日本代表・大木コーチから直々に追加招集を伝えられ、ダブルの喜びをかみしめた。

 9日の名古屋国際女子マラソンで高橋尚子が惨敗。昨夏に、自分と同じ右ひざ半月板除去手術を受けていたと知った。クッションの減った足で走る胸中を思い、ニュース映像に顔をゆがめた。

 「下が硬いから、痛いやろなって…」。自分もまだ、アスファルト路面は怖い。それでも夢へ挑戦したQちゃんに共通点を感じた。自分の目標は、代表での活躍と得点王。リハビリの支えになった“一年の計”を胸に、代表合宿へ飛び立つ。

 「代表では、アウェーで勝ち点3を取れるように。苦しいときに、点を取れるようにしたい」

 故障者リストから、日本代表のエースの欄へ…。その名前が書き写される日は、目の前だ。

(周伝進之亮)

◆ハットトリックの神戸FWレアンドロ

「(大久保とは)お互い、相手のボールの持ち方でどこにパスを出すかわかる。去年(15点)より多く点を取って得点王を狙いたい」