2008年03月16日 更新

山瀬『10』の意地!残り4分“2アシスト”で横浜M逆転勝利!

 J1第2節第1日(15日、札幌1−2横浜M、札幌ドーム)0−1で残り4分。黒星がちらつき始めたころ、ドラマは始まった。“最優秀助演男優賞”は日本代表MF山瀬功。まず後半41分、右CKをFW大島の頭に合わせて同点アシスト。1分後には弟のMF山瀬幸からのパスを強烈ミドル。こぼれ球をまたも大島が押し込んだ。

 「1失点はしたけど、チーム全体がじれないでバランスを崩さずプレーできたのが、最終的に勝ちにつながったと思う」。“主演”大島とハイタッチした程度で、故郷でありプロデビューの地、札幌での劇的展開にも山瀬功は涼しい顔だった。

 スタンドには84年サラエボ冬季五輪にバイアスロンで出場した父・功さん(53)ら家族の姿があった。兄弟で演出した見事な逆転劇。故郷への思い入れを聞かれても「特に気にしてなかった」と冷静な山瀬功だが、最高の親孝行になったのは間違いない。

 岡田ジャパンにも朗報だ。17日に合宿地ドバイに出発。日程的にMF中村俊輔(セルティック)の招集見送りが濃厚になった。しかし岡田ジャパン最多5戦4発の決定力と、この好調ぶりを見れば、心配は杞憂になる。

 「代表のことは代表に行ってから考えます」。あくまで冷静な山瀬功。日本の背番号『10』は、このクールなファンタジスタに託せば、問題ない。

(志田健)

◆終了間際の2分間で2ゴールを決めて逆転劇の“主役”となった横浜M・FW大島

「もっとチャンスを決めてれば、こういう展開にはならなかった。ただ、初ゴールを早めに入れたかったのでホッとしてます」

★6年ぶりのJ1、連敗スタート…

 札幌は6年ぶりのJ1で連敗スタート。三浦監督は「いとも簡単に(2点)入れられた印象で悔しい。最低でも勝ち点1は取らなければいけなかった」と険しい表情だ。後半7分、待望の先制点も、最後はため息に包まれた。本来の守備的MFではなくFWで奮闘したクライトンは「これだけのファンが集まってくれたのに申し訳ない」とうなだれた。