2008年01月30日 更新

岡田監督「言い訳は許されない」就任第2戦へ悲壮感じわり

 日本代表合宿(29日、都内)日本代表は30日、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(国立、午後7時20分キックオフ)を迎える。就任2戦目となる岡田武史監督(51)=写真=は「今度は言い訳は許されない」。MF中村俊輔(29)=セルティック=の欠場が決まった2月6日の南アW杯アジア3次予選・タイ戦(埼玉ス)へ、現有戦力での初勝利を誓った。

 就任第2戦へ、岡田監督が自ら退路を断った。

 「攻撃面で、この前(26日のチリ戦)はいろんな言い訳ができる条件があった。久々の試合、あれだけのプレッシャーをかけてくるチームもなかなかない。今度は言い訳は許されない」。“言い訳無用”で結果を示す意欲を見せた。

 2・6タイ戦へ、結果が求められる状況となった。この日セルティック側との交渉の末、俊輔のタイ戦招集断念が決定。タイ戦は現有戦力で向かうことになる。決定力不足を露呈し、0−0ドローに終わったチリ戦。熱望した“切り札”投入が不可能となった今、打開策を本番前最後の試合で示しておく必要がある。

 選手たちにも“言い訳”はさせない。「ミスを減らして、どれだけ最後のシュートまで持っていけるか。楽しみにもしてます」。今年2戦目、体調面、試合勘はもう理由にできない。

 そのためにボスニアは格好の相手でもある。「体が大きくて技術もある。われわれの素早さ、忍耐力がどれくらい通じるか試したい」。オシム前監督の『考えて走る』をベースに、細かいパス回しでの『接近、展開、連続』の浸透を進める岡田監督。来日18人中16人が1メートル80超の“巨人軍団”に対して岡田流が出せた時、予選突破、そして『世界を驚かせる』という大目標が見えてくる。

 「予選に向けての最後の試合。いい形で終わりたい」。ボスニアの映像を20分見させて、公式練習も非公開にしてセットプレーを確認した指揮官。俊輔不在を不安としないためにも、岡田ジャパンにもう“言い訳”は許されない。

(志田健)

■この日の練習

 試合会場の国立競技場で、冒頭10分間のみを公開する非公開練習。岡田監督を中心とした短い円陣の後、全25選手が元気にピッチに出てボール回しなどを行った。その後は、報道陣をシャットアウト。セットプレーの確認など戦術練習を行ったとみられ、1時間弱で終了した。

■岡田語録

 ★オシム監督の観戦 「オシムさんが来られるとボーナスが上がるならプレッシャーを感じるかもしれない。自分としてはタイ戦に向けていい試合、結果を出すことに集中しているので、プレッシャーにはならない」
 ★前売りが2万枚しか売れていないことに 「僕らは当然、お客さんに来てもらった方がモチベーションになるし、選手も燃える。ただ欧州では水曜の親善試合はまず入らない。ある意味、見極めてきたのかなという気はしている」
 ★非公開練習 「セットプレーに時間を割いて確認した。皆さんには申し訳ないが、なかなか代表チームではできないので貴重な時間だった」

★大久保は意欲十分

 トップ下で先発濃厚なMF大久保(神戸)への期待が、一気に高まった。2月6日のタイ戦(埼玉ス)でのMF中村俊輔(セルティック)の欠場が決定したが、『トップ下・大久保』が機能すれば問題ない。この日の非公開練習でも主力組に入ったもようで、「中盤? いつも通り、意識とかはない。チャンスと思えば、飛び出すのもいい」と意欲十分だった。

★高原も心配なし

 チリ戦でシュート1本に終わったFW高原(浦和)だが、岡田監督は心配していない様子。「コンディションに関して、だいぶ戻ってきている。あとは試合勘」と、ボスニア戦での奮起を期待した。2月6日のタイ戦についても「彼が本調子に戻ることは、大丈夫だと思っている」。前日28日の練習後には、居残りシュート練習を敢行した高原。「点を取らないといけない」と意気込むエースが、指揮官の期待に応える。