カカ、史上最高170億円チェルシー移籍も

2008.7.20 05:06

 【ロンドン19日=長田拓也通信員】セリエA・ACミランのブラジル代表MFカカ(26)がイングランドプレミアリーグ・チェルシーに移籍する可能性が高くなった。19日の英紙ガーディアン(電子版)が報じた。ミランにはスペインリーグ・バルセロナからブラジル代表FWロナウジーニョ(28)が加入したばかり。これが引き金ともいうから、あぁ、両雄並び立たず…。

 事情が変わった。赤ワインで乾杯していたミラノのサポーターは、天国から地獄の気分。ロナウジーニョが15日にめでたく加入したと思ったら、同じブラジルのファンタジスタ、カカが去る?

 英紙ガーディアン(電子版)によると最近、ACミラン、チェルシー、カカが話し合い、3者とも交渉前進に前向きな姿勢を示し、チェルシーはミランに史上最高額となる移籍金1億ユーロ(約170億円)を提示したという。

 ミランは昨年、Rマドリード(スペイン)からのカカ獲得の申し入れを断っていた。今月上旬にはチェルシーからオファーが届き、このときもガリアーニ会長が放出する意志はないとしていた。

 しかし、カカの広報担当は「今回は状況が違う。ミランの財政事情などを理由に取引が行われると感じる」と明かす。

 ミランは昨季(07−08年)セリエAで5位に終わり、今季(08−09年)の欧州チャンピオンズリーグ出場権を逃し、莫大な収入源を失った。おまけにロナウジーニョの獲得資金として移籍金2100万ユーロ(約35億円)に、来季(09−10年)欧州CL出場権獲得の場合、400万ユーロ(約7億円)をバルセロナ側に支払うことになった。170億円が魅力的に映らないはずがない。

 さらに同紙は、カカが希望する北京五輪出場をミランが認めなかったことが、関係悪化の原因となったと指摘している。なにしろロナウジーニョは入団早々、ガリアーニ会長から五輪出場OKのお墨付きをもらっている。カカの胸中がおだやかでないことは、容易に想像できる。

 ロニー加入がカカ放出の引き金となったとすれば、なんとも皮肉。豪華競演は、真夏の夜の夢で終わるのだろうか。

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