2018.4.10 12:00(1/2ページ)

【サッカーコラム】理にかなっていたハリル監督の戦術…解任で「日本らしいサッカーのスタイル」が確立

【サッカーコラム】

理にかなっていたハリル監督の戦術…解任で「日本らしいサッカーのスタイル」が確立

特集:
No Ball, No Life
ハリル監督解任
昨年11月に行われたブラジルとの国際親善試合で後半、頭を抱えるハリルホジッチ監督

昨年11月に行われたブラジルとの国際親善試合で後半、頭を抱えるハリルホジッチ監督【拡大】

 【No Ball,No Life】日本代表のハリルホジッチ監督が電撃解任された。マリ、ウクライナと対戦した3月のベルギー遠征で戦術をめぐり、選手との不協和音が表面化したことが、引き金となった。

 1対1のデュエルでボールを奪い、前線にロングボールやくさびのパスを蹴り込む「縦に速い攻撃」を、指揮官は就任当初から掲げていた。ところが、W杯が2カ月後に迫るこの期に及び、「NO」を突き付けた選手側の“反乱”に対しては現場で取材して違和感がぬぐえなかった。「なにを今さら」と感じたのだ。

 確かにマリ、ウクライナとの対戦は精彩を欠くものだった。ただ、身体能力で上回る欧米やアフリカのチームにも、守備でボールを奪うところまではできていた。「あとは奪った後のパスの精度を上げること」と指揮官も具体的な課題を挙げており、そこを5月下旬からの直前合宿で突き詰めれば、W杯は面白い戦いになると見ていた。

 察するに、日本選手は細かいパスをつないで相手を崩す戦い方が体にしみているのだろう。会見した田嶋幸三会長も「コレクティブ(集団的)に戦う日本の選手たちの能力だったりを出していける日本らしいサッカーをやってほしい」と話していた。

 志向するサッカーのベクトルが協会と選手、ハリルホジッチ監督では必ずしも同じ方向を向いていなかった。だが、4年前のブラジル大会では外国人の激しい寄せにパスサッカーが通じず、中盤でボールを奪われ、カウンターを浴びて失点しているのだ。

 そのVTRを何度も見て戦略を練ってきたハリルホジッチ監督が“中盤を省略”する戦術を用いたのは、理にかなっているともいえる。その戦い方をW杯本番で試してみることは、価値あるチャレンジだったのではないか。少なくとも急造のチームで臨んで負けるよりは、日本サッカーの今後にとって貴重な検証材料が得られたと思う。

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  • 3月27日の日本代表対ウクライナ代表。後半、ベンチに退いた本田を握手で出迎えたハリルホジッチ監督だが…
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