2018.1.18 13:01

【サッカーコラム】ハリルの戦略+コンディション+一体感で8年前の再現もある

【サッカーコラム】

ハリルの戦略+コンディション+一体感で8年前の再現もある

特集:
No Ball, No Life
ハリルJAPAN
W杯で勝つための策を練るハリルホジッチ監督

W杯で勝つための策を練るハリルホジッチ監督【拡大】

 【No Ball,No Life】日本がW杯で勝つには何が必要か。正月恒例のインタビューで、ハリルホジッチ監督は次のようなことを言った。

 「まずはメンタル。気持ちの部分。それと同時に、101%のフィジカルコンディションが必要だ。日本人は多く、そして速く、ボールを持ったときと持ってないとき走らないといけない。それがベースになる」

 欧州主要リーグで展開されているサッカーと日本を比べると「パワーとスピードが足りない」というのが指揮官の見立て。それは日本が1次リーグで対戦するコロンビア、セネガル、ポーランドと比べても同じことがいえる。ならば走る量で勝つしか方法はない、というのが出した答えなのだろう。

 日本の武器とは何か。1分け2敗に終わった4年前のW杯ブラジル大会では「技術」と思っていた節がある。FW本田圭佑、MF香川真司、MF遠藤保仁を中心としたパス回しで世界を翻弄しようと挑んだが、初戦のコートジボワール戦ではボール保持率で相手を下回る結果に。アジアとは迫力の違う中盤の激しい寄せの前に、パスミスを連発した。そして、サイドの守備が緩くなったときにフリーで鋭いクロスを上げられ、ゴール前で長身FWに頭でドカンとやられた。日本人の典型的な失点パターンで2失点したのだ。

 ハリルホジッチ監督はその辺りは承知しているようだ。「日本人は技術があるという評価があるが、日本人にプレッシャーをかけたら技術を発揮できるかどうか。スピードに乗って相手がいるところで発揮できて初めて技術といえる」と語っている。指揮官は「技術」よりも「持久力」のほうが日本の強みとして信頼を置いているのだろう。

 ベスト16に躍進した10年W杯南アフリカ大会では、岡田武史監督もそれに似たアプローチをしていた。「1人1キロ多く走れば、12人でプレーしているのと同じ」と選手にしつこいほど言い聞かせていた。事前合宿ではスイスの山村で高地トレーニングを行い、低酸素ボンベも使用して心肺機能を強化。その中から高地順化に成功した大久保嘉人、松井大輔を先発に起用。2人が両サイドを攻守にアップダウンしたことで、簡単にクロスを入れさせなかった。

 ハリルホジッチ監督が描く戦略は、岡田ジャパンと似たものだと思う。あとはコンディションのピークを初戦に合わせ、ベテラン選手が中心になってチームに一体感を持たせることだ。それができれば、8年前の再現はある。(浅井武)

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