2017.11.10 10:00(1/4ページ)

【賀川浩 W杯の旅】衝撃!クライフに未来を見た

【賀川浩 W杯の旅】

衝撃!クライフに未来を見た

特集:
賀川浩 W杯の旅
賀川浩氏

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 サッカーW杯を10大会取材した現役最年長のサッカージャーナリスト、賀川浩氏(92)が取材メモを振り返り、世界のスーパースターの足跡をたどる「W杯の旅」がスタート。鮮烈な印象を残し、1974年W杯で準優勝したオランダ代表、FWヨハン・クライフの歩みを振り返り、来年のロシアW杯へのヒントを探る。

 ヨハン・クライフを初めて見たのは、初めてW杯を取材した1974年6月15日だった。西ドイツのシュツットガルトの競技場で行われたポーランド-アルゼンチンのゲームが始まる3時間前に、スタジアムの中のプレスセンターのテレビの前に陣取り、ハノーバーからの中継を見つめた。

 クライフと彼のチーム、オランダがもたらしたゲームは新鮮な感動を与えた。天才的なボールテクニックの持ち主が現れ、その影響によって、全体に早さと、やわらかさと弾力がプレーに加わったチームだった。いつでもどこからでも攻め、どの選手も守るという現代のサッカーにつながる、いわゆるトータルサッカーは、未来への挑戦のようだった。

 ウルグアイをズタズタにした攻撃と、クライフの一つ一つのプレーは、まさにワールドクラス。知らぬ間に興奮して足を動かして前の椅子に座っていた記者に当たったらしい。二度も振り向いて注意をされた。長くサッカーを見てきたが、そこまで心を動かされた試合は少ない。

 W杯前年の73年「ジーザス・クライスト・スーパースター(Jesus Christ Superstar」という映画が公開された。ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)のJCからとって、つけられたニックネームはスーパースター。インテリジェンスあふれるプレー、振る舞い、ピッチ上のいでたちはまさにスーパースターそのものだった。

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  • 賀川氏が原稿を書いた1974年7月9日付、サッカーW杯決勝西ドイツ-オランダサンスポ紙面
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