2017.9.21 12:00

【サッカーコラム】ハリルジャパンとプロ野球広島の共通キーワードは「世代交代」 ロシアW杯へ本田を脅かす若手が成長

【サッカーコラム】

ハリルジャパンとプロ野球広島の共通キーワードは「世代交代」 ロシアW杯へ本田を脅かす若手が成長

特集:
No Ball, No Life
豪州戦の後半、チーム2点目のゴールを決めて喜ぶ井手口=8月31日、埼玉スタジアム2002(撮影・甘利慈)

豪州戦の後半、チーム2点目のゴールを決めて喜ぶ井手口=8月31日、埼玉スタジアム2002(撮影・甘利慈)【拡大】

 【No Ball,No Life】プロ野球広島が圧倒的な強さで今季もセ・リーグで優勝。あの山本浩二外野手や衣笠祥雄内野手を擁して2連覇を達成した1980年以来、37年ぶりの連覇に広島の街は大いに盛り上がっている。

 広島がなぜ強いのか。若手の育成がうまく、無名だった選手が1軍で活躍するというシステムが他球団よりも優れているから、という声をよく聞く。もちろん、それもそうだろう。さらに見逃せないのが、育成システムの成功によって「世代交代」が成功したことが大きいとも言えるだろう。

 40歳の新井や32歳の選手会長、小窪らベテランとされる選手の出番が減り、2年目内野手・西川や右腕・岡田、3年目右腕の薮田らが台頭。完全に独り立ちした。薮田はチームトップの14勝(3敗)、岡田も12勝(5敗)。昨季限りで引退した黒田が抜けた穴を完全に埋めた。

 スポーツの世界では「世代交代」が成功するか否かでチームが成長するか、衰退するかが決まるという。サッカーも同じだ。日本代表でも「世代交代」がキーワードになった。

 8月31日。日本代表は埼玉スタジアムで豪州と激突した。2018年ロシアW杯アジア最終予選。日本は勝てばW杯出場が決まる大一番だ。だが、これまで日本は豪州にW杯予選で勝利したことがない。勝って決めることは難しい…。そんな見立てが大勢を占めた。 ところが、日本はMF井手口陽介(21)=G大阪、FW浅野拓磨(22)=シュツットガルト=のゴールで2-0の勝利。W杯出場を決めたのだ。この試合、日本代表の象徴的な存在だったFW本田圭佑(31)=パチューカ、主力メンバーだったMF香川真司(28)=ドルトムント=の2人はベンチ入りしたが出番はなし。コンディションが万全ではなかったことはあっただろう。ただ彼ら2人が出場した試合で、豪州に勝ったことがなかったことも事実だ。

 日本代表にも「世代交代」の波が押し寄せているのか。さらに「本田不要論」まで飛び出している。本田本人は、このような厳しい声に「ありがとうございます。サウジアラビア戦でもまったくダメでした。何を言っても言い訳になるんで」とツイート。その上で「年が明けてからの半年間が何よりも重要で、いい感じで舞台は整っていると思います」と記した。今回の代表戦では自らのふがいなさを認めた上で、ロシアW杯出場への決意も語っている。

 来年のロシアW杯が開幕する6月に32歳になる本田。まだ老け込む年ではないが、半面、本田を脅かす若手が成長してきたことも確かだろう。

 「世代交代」の成功で黄金時代を築きそうな気配の広島。豪州戦で「世代交代」を感じさせたハリルジャパンもW杯本番でファンを喜ばせてほしい。(宇賀神隆)

  • 豪州戦の前半、先制ゴールを決めた浅野=埼玉スタジアム2002=8月31日(撮影・蔵賢斗)
今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. サッカー
  3. 日本代表
  4. 【サッカーコラム】ハリルジャパンとプロ野球広島の共通キーワードは「世代交代」 ロシアW杯へ本田を脅かす若手が成長