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【サッカーコラム】道半ばで浦和を去ったペトロビッチ監督の功績 「7-0で勝った試合に何もコメントする必要はない」が印象に残った

【サッカーコラム】

道半ばで浦和を去ったペトロビッチ監督の功績 「7-0で勝った試合に何もコメントする必要はない」が印象に残った

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No Ball, No Life
電撃解任されたペトロビッチ監督

電撃解任されたペトロビッチ監督【拡大】

 【No Ball,No Life】J1浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督(59)が突然、チームを去った。7月30日の午前中、指揮官に“解任”が伝えられ、全選手とあいさつを交わした。涙を浮かべながら、練習場に姿を見せた選手もいた。

 長すぎたのかもしれない。浦和では5年半。ペトロビッチのサッカーは浸透し、熟成した。だが半面、戦術や練習方法のマンネリ化も露呈。チームの結果が出なくなれば、監督が責任を取ることはしかたがないことだったのだろう。

 7月29日のアウェー札幌戦が、最後の指揮になった。今季は開幕から好調をキープし、首位に立った。ところが、5月に入ると調子を落とし、6月のリーグ戦3試合に全敗。7月5日のアウェー川崎戦で1-4で敗れると、怒りの収まらないサポーターとペトロビッチ監督が“路上会談”。「これから連勝できなければ、チームを去る」と啖呵を切ったが結果的には、その通りの展開になった。

 記者が浦和を担当したのは2015年から。2年半の取材で、ペトロビッチ監督の言葉には、何度も感銘を受けた。たとえば、練習を非公開にしない理由を尋ねたことがあった。すると、こう応えた。「練習を非公開にしてサポーターを排除して、それでも試合には来てくださいということだね。それは、私の哲学ではないんだ」。なるほど、と思った。

 今季5月、失点が多くなってきたとき「守備陣のてこ入れ、メンバー変更などは考えないのか」と質問した。すると「3点取られても、4点取ればいい。1-0の試合と4-3の試合、見ているお客さんにとってはどっちがスリリングだと思うんだ」と逆質問が飛んできた。記者が「4-0の試合がいいです」と答えると、ペトロビッチ監督は苦笑い。その質問をした翌日の仙台戦に7-0で勝利し、穏やかな表情で「7-0で勝った試合に、何もコメントする必要はない」と胸を張った姿は印象的だった。

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